【SR400 メンテノート】こんな工具使ってます:レンチ編

バイク

はいどうも、こんにちは!秘密基地ひろしです。

我が秘密基地には8台のバイクがありますが、そのうち2台がSR400です。SR率25%と非常に高いです。

SR1号は2017年型、勿論フューエル インジェクションです。SR2号は2021年式のファイナル エディションです。

この2台を日々メンテしておりますが、普段使ってる工具のご紹介です。まず今回はレンチ編です。

そんな訳で秘密基地 格納庫のレンチと名が付くモノを出してみたところ、まあ次から次へと出てくるわ出てくるわ、大変な量です。ほとんど使ってないんですけどね。

中古工具の路上販売みたいですが違いますよ。秘密基地にあるレンチです。全部出してみてその多さに本人もビックリ!

スナップオン

私が今、メインで使っている工具はアメリカの名器、スナップオンになります。

30年前にアメリカに仕事で駐在することになったのですが、当時はアメリカで仕事が出来ることより、スナップオンが安く買えることの方が嬉しかった記憶があります。

会社のアメリカ工場にはスナップオンの業者が出入りしていて、つかまえて個人にも売ってくれないかと頼んだところOKでした。

早速、コピー用紙に欲しいサイズを走り書きして揃えてもらったのが写真のスナップオン工具になります。

30年前にアメリカで買ったスナップオンです。使い心地はとても良く、今でもメインで使ってます。14、17、19mmのコンビレンチを買わなかったのが悔やまれます。

30年前のことなので値段はよく覚えていないですが、全部で3万円しなかったように思います。恐らく日本で買う場合の半額以下で買えたと思います。

バリエーションですが、コンビネーションレンチは8、10、12mmの3本、メガネレンチは8X10、12X14、17X19mmの3本です。

あとラチェットレンチは、定番の3/8ドライブのラチェット。ソケットは8、10、12、14、17、19mmの6つです。それからエクステンションは長さが自由に選べるよう、大、中、小、極小の4つを揃えました。

おっと忘れちゃいけないユニバーサルジョイントもあります。

でもサイズは失敗しちゃいましたね。

やはり主力はコンビレンチですから、14、17、19mmが必要だったのですが、当時はデカいオープンエンドはスパナやモンキーで代用しようとしていた節があり、ここは残念です。痛恨のエラーです。

初心者の方の方へのアドバイスとしては、やはりコンビレンチは8、10、12、14、17、19mmの6つが定番です。たまに13、15がありますが、自分の持ってるバイクが使ってる対辺を事前に調べて合わせるのも重要です。

メガネレンチも欲しいところですが、コンビレンチのオフセットや首角度と被らないよう、大きめのオフセットを選ぶのが良いです。アクスル等、大きめのサイズでの出番が多いので、ここもどこに使うのか事前に調べる必要がありますね。

ラチェットレンチは今は色んないいモノが出てるんでしょうから、3/8インチドライブで探すのがおススメです。ソケットのリリースボタンは必須アイテムです。

ソケットのサイズはコンビレンチと同じく8、10、12、14、17、19mmの6つになります。19を超えると次は21なのか、22なのか、はたまた23なのかは分かりませんので、必要に応じて揃えられた方が良いと思います。

あと締付トルクが逃げたり、ボルト、ナットを傷めますので長すぎるエクステンションは害です。適切な長さに調整出来るよう少なくとも大、中、小を組み合わせて使えるのがベストです。

スナップオンを30年以上使っているので、僭越ながらレビューしときます。

コンビレンチですが、オープンエンドの方はボルトの当たり面に筋が何本も不等間隔に、しかも色んな筋幅で引かれており、回すときになめ難くなっています。

クローズエンドのほうもパテントがあるみたいで、ただの6点当たりではなく、ここでもボルトのキャッチ性を上げているようです。

しかし使ってる時のシッカリ感は感じますが、私が一番評価しているのは軽くて薄いことです。

無銘のコンビレンチだと大概、厚くて、重くて、Rがデカいです。

手には優しそうですが、振り回しているときに微妙なモーメントの大きさを感じて、ついついオーバートルク気味に締めてしまいそうな感覚があります。

スナップオンだと薄くて軽いのでモーメントが小さく、どれぐらいのトルクをボルト、ナットに伝えているのかが分かり易いです。

また薄い柄は手が痛そうですが、さにあらず。軍手をしてても確実に反トルクを手の平に伝えてくるので、適切なトルクで締付出来そうな感覚があります。

2点目はミラーツールなので大事にすることです。

かなりいい加減な私でもコンクリートやアスファルトの上には勿体なくて直接置かないです。必ずタオルとか敷物を使って置きます。そういう行為で工具の置忘れもなくなり、作業の効率も上がりますので、整備全体にいい影響を与えます。

3点目は失くさないことです。

結構、値が張る工具ですがいつも使っているので大事に扱います。整備終了後に足りないとそのままには出来ず、必死こいて探します。

「シートの下に忘れてました~」テヘペロというのがあるあるですが、結果、30年間一つも失くしてないです。

工具を一生モノと考えるなら断然ミラーツールがおススメです。ミラーツールのグレード、品質なら、スナップオンである必要は無いと思いますので、好みのメーカーを選択されれば良いと思います。

スタンレー インチ

30年前のアメリカ駐在で、スナップオンを手に入れて意気揚々と日本に帰ってきましたが、なんと20年前に2回目のアメリカ駐在がありました。

アメリカでバイクを買っても持って帰れないので、乗るつもりはあまり無かったのですが、ハーレースポーツスターXLH883、通称パパサンが2003年モデルを最後にエンジンマウントがリジットからラバーに変更されることになりました。これはまずいということで結局現地で買うことになりました。

そうなると次は工具の心配です。アメリカにはインチ工具がたくさん売ってて、お店に行くとミリの工具より多いぐらい売り場があります。

そういうのを見ちゃうと日本に帰ると大変かもと心配になります。

ウォールマートに行くと、工具売り場にはスタンレーが置いてあって、表面がザラザラしている、いわゆるミラーツールではない普通のものは大きめのレンチでも1本500円しなかったと思います。

将来、パパサン以外にハーレーを増車するつもりはないので、最初はこの安いインチ工具を買ったのですが、売り場の隣には同じスタンレーのミラーツールがあったのです。

私の記憶では2000年ごろから工具各社がアッパーラインということで、ミラーツールを出し始めたと思います。値段を見るとビックリで、最初に買ってた普通のスタンレーの2倍程度です。これなら買える、日本じゃ買えなさそうだし、しかもミラーだし、ということで手当たり次第にほとんど全部揃えちゃいました。

これまたアメリカはウォールマートでせっせと買い揃えたスタンレー工具群です。全部インチでハーレーパパサン只一台の為だけに買いました。今は出番も少なくトホホです。

結局、こんなに揃えてもパパサン1台にしか使えず、そのパパサンも最近は殆ど乗らないので、工具も眠ってます。もったいないです。

でも流石ミラーツール、工具箱にほったらかしといても錆び1つ浮きません。スタンレー!いいぞー!

インチ工具って呼びが分数なので、むっちゃ分かり辛いですよね。”じゅうろくぶんのきゅう”って”にぶんのいち”より大きいの?小さいの?どうなの?っていつもこうなります。

そこで工具だけではないですがインチものにはカッコいい、通な呼び方があります。

これは親父に教えてもらったのですが、例えば1/2インチは4分(よんぶ)と呼びます。分母を8にしたときの分子の数に分(ぶ)を付けて呼びます。

1/4インチは2分、3/4インチは6分です。

ただし分母が16の場合、分母を8にすると分子には小数点が付きますので、少数以下は厘(りん)となります。9/16インチの場合は4分5厘(よんぶごりん)、5/16インチは2分5厘(にぶごりん)という風に呼びます。

そんな訳で結局、2分(1/4インチ)から7分(7/8インチ)まで、コンビレンチとラチェット、挙句の果てにはディープソケット、六角ソケットまで全て揃えて帰ってきました。当然、今は使ってないです。もったいないオバケが出そうです。

KTC

意外に少なかったのがKTCです。昔、KTCで痛い目にあったことがあるのでトラウマなのかもしれません。

意外に少ないKTCです。4種類しか持ってなかったのはビックリ。

写真の一番下のスパナのセットは学生時代に買ったものですが、今思うと最悪の選択ですね。

そもそもスパナはオープンエンドでしか入らない締付や、通しボルトを回すときに反対側を押さえる等、2面キャッチしか出来ないその構造上、トルクが低いときに使うものです。

ただ23X26のメガネレンチはオフセットがかなり深く、恐らくはバイクのアクスル用に買ったんだと思います。

TONE

TONEも意外に少なくて3点です。

手前の3種がTONEになります。これも3つと意外に少なかったです。

1/2インチドライブのソケット回しはKTCよりコスパが高かったので買ったんだと思います。(あまり使わない工具にはお金を掛けない主義ですので)

写真の下から2番目は13X17mmのメガネレンチで13mmは希少で役に立ちそうです(でも5年に1回ぐらい)

スタンレー ミリサイズ

またまたスタンレーですが、アメリカ ウォールマートでスタンレーの通常工具が激安だったので、思わずミリも買っちゃいました。

再びスタンレーの荒仕上げですが、こちらはインチではなくミリです。

サイズがちょっと変わってて、8X9mmの9mmは貴重です。また13X14mmの13、15X17mmの15、19X22mmの22mmも希少で貴重です。(これらのサイズは滅多に来ないですけどね)

無銘のレンチ達

セットで買った訳ではないのですが、年々増殖中なのが下の写真の無銘のコンビネーションレンチ達です。

よく見るとサイズは8mmから19mmまできれいに全部揃ってます。

無銘のレンチ達11本です。いつどこで買ったか覚えてないですが、8から19ミリとチャンと揃ってます。

一見するとジャンク品ぽいですが、スナップオンで14、17、19mmコンビレンチの痛恨の買いそびれがありますので、こいつら結構活躍してます。

何気に品質も良くて、オープンエンドをよく使うのですが、結構かっちりしていてネジをなめる恐れを感じないです。

スナップオンばかり可愛がらずに、こいつらも丁寧に扱っていきたいと思います。

六角レンチ

六角レンチもインチが2セット、しかもチャンとロングサイズでボールポイント付きです。実は写真以外にも1セットあるので、これももったいないオバケ、かなりの確率で出現しそうです。

インチの六角レンチのセットがロングタイプ、ボールポイントで2セットも。これも使ってなくてもったいないです。

モンキーレンチ

「使ってはならぬ!」と自ら戒めているモンキーレンチですが、大中小とかなりのバリエーションです。この他にも隠しモンキーが3丁はあります。

まあ、通しボルトの反対側の押さえとか、わざわざ買えない大きなサイズのソケットの代用とか、必要な存在ではありますけどね。

使っちゃいけないモンキーなのに大中小と多彩

トルクレンチ

トルクレンチは少なく3丁しか持ってないです。

一番長いのが主力機、東日の1400QLです。トルクレンチといえば東日ですね。

トルクレンチは意外に3丁しかなかった

こいつはプリセット型でお尻のダイヤルを回して、グリップ部にある小窓で数字を見てセットします。規定トルクに達するとカチッと音がして首が少し折れます。

締付トルクも100Nmを超えると大トルクですから結構作業は危険が伴います。

基本一人で整備作業をしますので、通しボルトのボルト側をメガネレンチで押さえて、ナット側で締付トルクを取る場合、プリセット型だと目盛りを読まずに済み、締付トルクを取ることだけに集中出来ますので、安全に作業が出来ます。ですから100Nmを超える場合のトルクレンチはプリセット型にしています。

一方、中ほどのゲージが付いているトルクレンチはこれも東日製で、50Nmまで測れる中型といったところでしょうか。

これは何故プリセット型にしないのかというと、SRのシリンダーヘッドを締める為です。

その締付トルクは38Nmで、やはり自分のバイクは可愛いので、下手すると5Nmづつぐらい均等に締めたくなります。そうなると締付トルクも大きくないですからゲージ式の方が都合が良いのです。

ただし見ての通り、ゴツいですから、入らなかったり、首が振り切れなかったりすることがありますので注意が必要です。

さらにその下はこれまたウォールマートで買ったプリセット型です。2,000円しなかったと思います。14~110Nmまで測れて結構守備範囲が広いです。

締付トルクは結局のところボルトの軸力を測る代用でしかないので、東日を持ってることに越したことはないですが、アマチュアはホームセンターで売ってる廉価なもので十分かと思います。

大きなソケット達

悪夢なのが大きなソケット達です。対辺って19mmまでは統一性があるのですが、それを超えるとバラバラでバイクを買うたびに大きなサイズのソケットが増えていきます。

写真以外にも在って、22、24、26、27、27ディープ、30、32mmとあります。しかも買うなると結構金額がします。

大きなソケットたち、恐怖です

おまけですが写真で手に持ってるソケットは魔法のソケットです。

ソケットの中にバネで凹む小さな軸が入ってて、どんなサイズのボルト、ナットでも当たった軸が凹んで締められるという画期的な商品。ホームセンターあるあるツールで、一家に一台って感じです。

こういうものは買っちゃいけないと分かっていながら、怖いもの見たさで買っちゃうんですよね。最終的には工具箱の肥やしになります。

自転車工具

意外な伏兵が自転車工具です。

自転車工具の特徴はひたすら薄いことです。自転車のナットが薄いので当然なんですが、バイク用の工具は入らないです。

サイズも特殊で、写真下側の黒いスパナ2本は同じものですが、オープンエンドが2段になっていて、一本に13X15と14X16mmの4サイズが入っており親切です。またロックナットが多いので、同じものが2丁あることが多いです。

5年に一回ぐらいどうしても薄いスパナが必要な時があり、サイズが合えば自転車工具も大活躍します。

自転車の工具達です。特徴はとにかく薄い!

まとめ

インチ工具はもう手遅れで、どうしようもないですが、ミリ工具については眠っているものもチャンと出しておいて、使えるようにしたいと思います。

SR同様、どうもスナップオンが終の工具になりそうです。大切に使って、SRのバイク人生を実のあるものにしていきたいです。

以上になります。ご覧下さいまして、ありがとう御座いました。

それでは、また!

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