【ホンダ S660】今度はガレージジャッキアップ!

クルマ

はいどうも、こんにちは!秘密基地ひろしです。

今回はホンダ S660のお話です。この前やったばっかりなんですけど、またちょっとジャッキアップの話をしたいと思います。

というのも前回はS660の車載ジャッキでジャッキアップやりますよと、それでプチカスタムと称してスペーサーをいろいろ試してみたんですけど、一つ分かったのはS660の場合、車載ジャッキで対角上にボディを上げると凄く不安定なんですね。

今回はガレージジャッキを使っていきます

やっぱりサスストロークが少なくて、バネレートがハードなので、車載ジャッキで対角で上げると反対側のタイヤに荷重が集中して、3輪で踏ん張ってくれる感覚がちょっと少ないんで、凄く不安定なんですね。

あとはまあ、ホイールベースも小っちゃいんで、上げていくときにジャッキの倒れも大きく凄く不安になっちゃいます。

それで、なんで車載ジャッキに拘るの?って話があるんですけれど、実はS660以外うちはスバル車なんですけど、スバルというより普通の車ってサスストロークも長いし、ショックも柔らかいんで車載ジャッキで上げていっても、残った3輪で踏ん張ってくれるんで、結構安定が良いんですよね。

しかも特にスバルなんかはフロントもリアもオーバーハングが長いですから、小っちゃい2トンぐらいのガレージジャッキだと、かなり奥まで突っ込まないと入んないんですよね。で、まああとはスバルだけじゃないと思うんですけど、ジャッキアップポイントがサイドシルのフランジより内側にあるので、ウマをかけようと思ってもなかなか内側に掛けるのは難しいし、面倒臭い訳です。

更にS660みたいに積極的に車を上げて重整備しようってことをあんまり考えないので、必要が無いということなんでしょうね。一方、S660の方は出来るだけ上げて、下回りも色々見たり触ったりしたいということですよね。

ちょっと分かったのは、S660の車載ジャッキはなかなか不安定なので、今後は2トンのガレージジャッキでフロントセンター、リアセンターを上げていきたいと思っていて、今回はちょっとその紹介をしたいと思ってます。

【動画版はこちらです】

【ホンダ S660】今度はガレージジャッキアップ!

結構危険な作業です

最初にお断りなんですけど、私はバイクや車のいろいろな整備情報を上げてますけど、車のジャッキアップは凄く危険な作業だと思います。特にS660のように車高が低い車が床下作業中に落ちるようなことがあると生死に関わります。なので、こういう記事を参考にしてやられる場合は、他にもいろんな情報を集めて勘案した上、自分の機材に合った一番安全な方法でやるようにお願いしたいと思います。

ジャッキについて考える

最初にちょっとジャッキについて思うところを述べたいと思うんですけど、このS660は車高が低い車ということで、コメントで「ローダウン用のジャッキもあるよ」と教えてもらったんです。今の手持ちはホムセンで売ってる小さな2トンのジャッキなんですね。そもそもコイツがS660の下に入るのかな?と思ったんです。何故ならジャッキ部分は高さが140mmなんですね。

20年前、アメリカのウォールマートで買った2トンジャッキ、確か5,000円ぐらいだったような

それで、あちこちS660の高さを測ってみたんですけども、サイドシルは140mmぐらい、後ろは160mmぐらいで、前が150mmってとこでした。やっぱり日本のスタンダードは最低地上高140mmということで対応出来てます。

最低地上高125mmしかないS660ですが流石にボディの縁回りは140mm以上あります

最低地上高というのは車の一番低いところですから、S660の場合、それはお腹のところにあって125mmとなってます。恐らく日本の市販車としては最低レベルですね。でもまあ所謂、ボディの縁周りはちゃんと140mm以上は取ってくれてるみたいです。

特にフロントバンパーは低いんですけれど、それでも150mmは空間を取ってくれているので、2トンジャッキの受け高さ140mmが入るとことになります。

フロントバンパーの高さは150mmなので140mmのジャッキがギリギリ入ります

この際、新しいジャッキに買い換えようかなと思って、いろいろホムセンで見てて分かったのは、2トンが一番小さいサイズです。それで揚程としては最終的に受けの高さが360mmになるので140mmを引いて220mmということみたいです。

2トンジャッキをフロントバンパーの下から入れてみます。S660の場合、フロントバンパーがいくら低くても150mmはありますので、ジャッキの受け140mmはギリですけど入る訳です。

ただジャッキのボディとフロントバンパーの隙は1cmぐらいですから、気を付けなきゃいけないのは、ジャッキを下ろすとき急に油圧を抜くとバウンドして当たる可能性があります。

だから、そういった意味では、ローダウン用のジャッキーだと85mmぐらいですから、ちゃんとそういうものを買ったほうが本当は良いんだと思います。

フロントのジャッキアップ

それでフロントのジャッキアップポイントですが、どうもラジエターパネルロワーみたいです。なので、この下にジャッキの受けを持ってきます。

ここがフロントのジャッキアップポイント、ラジエターパネルロワー

それでこのままジャッキアップしちゃうとボディが傷になってしまいますので、また例によって10mm厚のゴム板を受けに載せて上げます。

そのままジャッキアップしちゃうとボディが傷付きますので10mm厚のゴム板を敷きます

ただ、ホムセンに行ったら良いのがあったんですよ。直径60ミリ、高さは35ミリぐらいの釣鐘形のゴムです。真ん中に穴があって、どうもここにネジを入れて、何かこう冷蔵庫とかの足にするみたいです。

ホムセンで釣鐘形のゴムブロック発見!でも隙間が狭くて入りませんでしたorz

商品名はゴム当り止め(黒)、光っていうメーカーで呼びは60。これは直径のことですね。で、これ良いじゃない思ったのは実はジャッキの受けが直径60mmのオワンコなんですよ。

だいたいホムセンで売ってるジャッキはみんなこんなもんで小っちゃいです。そして、これにちょうど乗るじゃない!ということで、凄く安定してるなってことで買ったんですけど、一つ難点があって、ジャッキの受けとジャッキアップポイントの隙間に入らないんですよ。残念、惜しいですよね。あと5mmぐらいで入らないぐらいなんでね。

このゴムを切るのも面倒臭いし、上手く切れるとも思えないので、このまま10mmのゴム板を介して上げていきます。

簡単です。ジャッキの受けの真ん中に10mm厚のゴム板をセットして、ジャッキアップポイントの中心に持っていきます。気を付けなきゃいけないのが、ボディ側もジャッキー側も受けが小っちゃいですから。ゆめゆめ、途中で外れることが無い様に気を付けます。

今からフロントをジャッキアップしていきますけども、後輪のタイヤ止めはお忘れなくということです。

ジャッキアップの際は反対側にタイヤ止めします

ジャッキがセットできたら最初にジャッキの油圧のチェックバルブを閉めるんですけど、戻す時にこれが固いと急激にガタンと下ろしてしまう原因になりますが、かといって緩く締める訳にもいかないので、まあ程々に締めます。

それで、ジャッキを上げていくときには確実に受けの位置が合ってるかどうか見ます。それでまたタイヤが地面から離れる瞬間ぐらいに、もう1回確認をして上げていきます。

ジャッキアップの際は何回も受けの掛かり具合を確認します

ボディが上がったらジャッキハンドル類は足で引っ掛けるとジャッキ外れの原因にもなりかねないので外しておきます。

ジャッキアップしたらレバーは邪魔なので外しておきます

それで落下防止の為、サイドシルのジャッキアップポイントに馬をかうんですが、残念ながら入んないんです。うちの馬は結構低めで高さ265mmなんですけど、S660の場合、小さな2トンジャッキで上げると、揚程が足りず、馬が入らないみたいです。馬の高さによりけりなんですけど、ただ265mmより低い馬はあんまり売ってないような気がします。

うお~!サイドシルが低くて馬がサイドシルの下に入らない

この話は続きがあって、ここで一回下ろします。

ところで下ろすときが凄く大事で、ジャッキの油圧のリリーフバルブを開けるときに真綿で絞めるように慎重にゆっくりやらないと駄目です。急に開けるとボディが勢いよく下りてジャッキの上面に当たることがあります。

ジャッキを下ろすときはリリーフバルブをゆっくり緩めて急激にボディが下りないようにします

ボディを下ろしてゴム板を確認しますが、ダメージは無いので、ボディにもダメージが無かったことになります。

ちょっとここで面白いことがありまして、ボディを1回上げるとサスが伸びきったまま下ろされますので、車高が少し上がります。そうすると、先程の釣鐘形ゴムが入ります。釣鐘形状ですからジャッキ受けのオワンコにピッタリ形が合います。

一度ボディを上げて下ろすと車高が少し上がりますので、釣鐘形ゴムが入りました

それでこの状態でジャッキアップすると20~30mm、余計に上がりますからサイドシルに馬が入れられるという寸法です。

でも、ジャッキアップのときに一々そんなんやんの?って話なんですけど、流石に20年使わなかったジャッキを新しいのに、この一格上は420mmまで上がるのがあるんですが、それに買い替えちゃうのは簡単なんですけど、今のがゴミになっちゃうし、置き場も無いです。まあジャッキアップするったって、私の場合でも年数回しかないので、その都度やればいんじゃね?という話だと思ってます。

今度は釣鐘形ゴムを使って上げてみましょう。そんな訳で今度はサイドシルに馬が入りましたね。ギリだけど、この馬も20年間一度も使ったことなかったんでちょうどいいです。

さっき入んなかった馬が楽々入ります

そして傷付き防止として5mm厚のゴム板を介してボディを馬に下ろします。ボデイをジャッキアップした状態での釣鐘形ゴムですが、なんかもう、誂えたような感じでボディと受けにフィットしてて、なかなか良い感じです。

ボディを馬に下ろすときは5mm厚程度のゴム板をかましてボディ側の傷を防止します

ボディを下ろして、この釣鐘形ゴムを確認してみても、ほとんどダメージが無いです。まあジャッキ受けの形がオワンコでジャッキアップポイントは平面ですから、ちょうど良い感じです。

円柱ゴムは釣鐘形なので、まるで誂えたようなフィット感です

リアのジャッキアップ

それでは次にリヤにいきたいと思います。リアの方はリアバンパーが切り上がってますので、あんまり問題ないです。

リアバンパーは切り上がってるので、アプローチは楽々です

でもガレージジャッキを入れていくと、ジャッキアップポイントとジャッキ受けの隙間が10mmぐらいしかないので、先程の釣鐘形ゴムは使えないです。

ジャッキをリアサスクロスメンバーの下に入れると、もう10mmぐらいしか隙はありません

ところでジャッキアップポイントが何処か探したんですが、リアサスのクロスメンバーの下面に丸棒が2本渡してあるんですがどうもこれはタイダウンフックのようです。

どうもこの丸棒はタイダウンフックみたいです

しかもこの2本の丸棒が150mmぐらい離れているのでジャッキの小さな受けでは一度に2本とも受けられません。

それで何処でジャッキアップしていくかを考えたんですが、ここのプレートにサービスナットが溶接されています。ここに何かアダプターを付けるのかもしれませんが、上に何も無いので受けるのは止めときます。

何をつけるか不明なサービスナット

そこでこのサービスナットの前に青くペイントされているデカいボルト、たぶんM14ぐらいでしょうか、これはエンジンのピッチングストッパーを止めているボルトです。当然、プレートの上側にデカいゴムダンパーがあって、中にはスチールのカラーが通ってますから剛体です。なので、ここで受けることにしました。

ピッチングストッパーの取付けボルトで上げるのは不本意ですが、ここが一番良いみたい

因みにエンジンは大体3点ぐらいでラバーマウントされています。当然、エンジンが振動しますから、ある程度自由に動けるようになってる訳です。車が加速するときやエンジンブレーキが掛かるとピッチング方向にエンジンが回転しますので、その動きを抑制するのがピッチングストッパーになります。ですから頑丈なのです!

それではジャッキアップしていきたいと思いますけど、まずはジャックを掛けますが、ピッチングストッパーのボルトの下にジャッキの受けを持っていきます。ジャッキアップポイントとジャッキ受けの間に十分な隙間は無いですが10mmのゴム板は入りますので、傷付き防止として間に入れます。

ボディ側のダメージ防止のために10mm厚のゴム板を間にかませます

ただ注意が必要なのは、すぐ後ろにサービスナットがありますから、この縁がギロチンになってゴム板が切れないよう、ちょっと前寄りにジャッキ受けをセットしていきます。

サービスナットを避けて、その前のピッチングストッパーの取付けボルトにジャッキの受けを合わせます

これでジャッキアップしていきます。ジャッキのチェックバルブをしっかり閉めて上げていきます。上げるときは車の下に入っちゃ駄目ですけど、外から狙ったところにジャッキが掛かってるかどうか見ます。ボルトをオワンコ形状になってるジャッキ受けで上げますので安定性は良いみたいです。

タイヤが地面から離れるところで、もう一回確認しておきます。

ジャッキアップできたらジャッキレバーは外しておかないと、足を引っ掛けると危険です。

それでこの後サイドシルに馬が入るかどうかなんですけども、なんとリアは余裕で馬が入ります。これは、そもそもリアのがジャッキアップポイントとジャッキ受けのクリアランスが少なかったんで、フロントよりは20mm程度は余計に上がっている為のようです。まあ、ディメンジョンの関係もあるんでしょうね。

フロントと違いリアは余裕で馬が入れられます

そんな訳でリアに関しては一回ボディを上げれば、それで馬が掛けられるということになります。

この後、床下作業に入る場合は、一旦、馬にボディを下ろすんですけど、フロント同様にそのまま下ろすと傷になってしまいますので、5mm厚のゴムシートを挟んでおきます。

ボディをそのまま馬に下ろすと傷になりますから5mm厚程度のゴム板を入れます

それと最後のジャッキの下ろし方ですが、フロントと同じで一気にボディが下りないようにゆっくりリリーフバルブを開けます。

ところで注意点がありまして、ボディをジャッキアップするとサスが垂れて、そのままボディを下ろすと、タイヤやサスに応力が残った状態になり、そのまま長時間停車するのは良くないです。ですから、ジャッキアップして下ろした後は、必ず車を前後にタイヤ一回転ぐらいで構わないので動かして、元のアライメントに戻してやります。

まとめ

こうやってジャッキアップの紹介をしながら思うのは、危険な作業なんで、やる必要がない人は出来ればやらない方がいいということです。まあ、どうしても自分もやってみたいという方は、他にも沢山情報を集めて自分の機材にマッチした安全な方法を確立した上で、更にいろいろ安全を担保しながらやるのが良いと思います。

例えば今回は紹介しなかったんですけど、ジャッキアップした後は馬をかうだけじゃなくて、馬もそんなに安定がいいもんじゃないですから、タイヤとか車が落ちても人が挟まれないようなものをサイドシルの下に置くとか、そういう工夫を重ねて安全を担保した上でやられたほうが良いと思います。

特に床下に潜ってるときに地震なんか来たら、馬だけだと落っこちゃいますからね。だから、まあ万全の対策を講じた上で行うことをお勧めしたいと思います。

以上になります。ご覧下さいまして、ありがとう御座いました。それでは、また! 

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