【ホンダ S660】私がアルファを選んだ訳

クルマ

はいどうも、こんにちは!秘密基地ひろしです。

今回はホンダ S660のお話しです。先日、コメント欄で質問を頂きまして、「何故、アルファグレードを買ったのか?」と、「何故モデューロX バージョンZにしなかったのか?」と言う内容だったんですね。実はちょっと、この質問に凄くドキッとしたんで、記事にしてみました。

遂に長年の夢が叶って購入したホンダのマイクロスーパーカー、S660!

【動画版はこちらです】

【ホンダ S660】私がアルファを選んだ訳

なんでバージョンZにしなかったんだろ?

で、なんでドキッとしたかというと、あまりにも何も考えずに、アルファーを買ったからです。

モデューロX バージョンZは、もう本当に最後の特別仕様なのに、買おうという気が起きなかったのは何故なのか?今になって不思議になってきて、「あれ、ひょっとして、またやらかしちゃったかも」って気がしてるんですね。

モジューロX バージョンZです

しかも私は、3月12日にホンダからS660の生産終了宣言の翌日にはアルファを注文してますから、確かその時は営業マンに聞きはしなかったんですけど、まだバージョンZはあったと思います。

だから買えたのに、何故買わなかったかというのを逡巡してみたいと思います。

お金の問題?

S660を買うときにバージョンZを選ばずにアルファを買った理由は、純粋に予算がなかったからだと思います。

バージョンZが確か314万円だったと思います。で、アルファが232万円と言うことで、80万円ぐらいバージョンZの方が高かったんです。

ずっとこの車を買いたかったのに買えなかったのは、やっぱり経済的な理由がありました。とはいうものの生産終了となると、買えなくなっちゃうんで、止む無く、時間切れで買ったということです。

だから当然、資金的にもそんなに余裕はなく、アルファ分ぐらいしか持ってなかったということになります。ただ、私はこうやってS660の記事を上げてるぐらい熱狂してる訳なんで、当然、資金に余裕がないんであれば、ローンでも何でも組んで買えばいい訳ですよね。

で、なんでそこまでしなかったかというのを、何か自分でも不思議に思って考えてみたんですけど、そもそも論として私はビートの時から、この手の車が買いたかったんです。

いつか買うぞ!って思ってたら、生産終了になってしまったホンダ ビート

お買いになった方もいらっしゃるかと思いますが、モーターファンの「ビートのすべて」とか「S660のすべて」、あれを毎晩寝床に入って、所謂、穴が開くまで読む訳です。

そうすると、もう30年前のビートの時から、買うならどのグレードで、ミッション、外装色、内装色からオプションは何を付けるのかまで全部決まってる訳です。

それはもう毎日、穴が開くほど見たS660のすべて

30年間ずっとなので、2021年3月12日のホンダの生産終了宣言は寝耳に水でしたけども、翌日にはホンダカーズに行って、10分ぐらいでポンポンって、注文が終わっちゃうのはそういった訳なんですね。

じゃあ尚更、そのときにバージョンZが最後だから買わないと駄目なんじゃね?って一顧だにしなかったのは、凄く自分でも不思議なところなんで、ちょっと今回は思い返してみます。

外装色

やっぱり一番大きいところは外装色なんでしょうね。どうしてもグリーンが欲しかったんです。グリーンはアルファにしか設定がないので、必然的にアルファを選んだことになったんだと思います。

では、何故グリーンが好きかというと、先日、ヤマハ SR400の記事を上げた時に、バイクに関しては、かなりませてたと話をしましたが、中学一年の頃から好きだったんですね。まあそれは多分に兄貴の影響によるところが、大きいんです。中学一年ぐらいでバイク好きの子供ってあんまりいないですからね。

でも、よく考えたら私は結構、車も大好きでした。大人になってからカーメーカーに就職してるぐらいですから、やっぱり子供の頃から車も大好きだったんです。

思い起こせば小学校4年ぐらいだから9歳ですかね。親にせがんで自動車の図鑑を買ってもらって、ずっと読んでるみたいな子供でした。それが1974年ぐらいです。

あのスーパーカーブームのピークが1977年なので、その3年ぐらい前ということになります。所謂、スーパーカーブーム前夜みたいな時期ですね。

スーパーカー世代、ど真ん中です。火付け役は勿論、池沢さとし先生の「サーキットの狼」

大人も子供も、そもそもスーパーカーという言葉自体がまだ無かったです。だから、あの当時の子供の自動車図鑑の作りってどうなってたかというと、「世界一長い車ってな~んだ?」とかそんな感じなんですね。

で、忘れもしない世界一長い車は、確かロシアのジルとかいう黒いデカいセダンで、なんかブレジネフ書記長とかが当時乗ってたような気がします。確か6mを越えてたような。あとは「世界一重い車な~んだ?」とか、まあそんな括りでした。

それでそこに、たぶん「世界一車高が低い車」ってことで、ランボルギーニ カウンタックが載ってたんだと思います。

子供の頃持ち歩いていた自動車図鑑のカウンタックの写真はこんな構図でした。

当時はスーパーカーブーム前夜ですから、大人も子供もランボルギーニなんてメーカーは知らないし、ましてやカウンタックなんて誰も知らない訳です。

でも当時、その図鑑でカウンタックを見た子供の私にとっては、正に衝撃というか、宇宙から来たみたいな車だったんです。

それが一番最初に私が見たスーパーカーだったんですね。で、面白いのはそのカウンタックはLP 400のプロトタイプだったんですよ。で、外装色はグリーンだったんですね。

何故かカウンタックLP400のプロトタイプはグリーンだったのです

カウンタックのような車のプロトタイプにグリーンを持ってくるっていうのは「ベルトーネは何を考えとったんじゃ?」って感じがするんですけど、まあ、今でこそフェラーリで有名になって、スーパーカーは赤が定番になっちゃってますけど、当時はそういうのもなかったんでしょうね。

スーパーカーは基本赤となったのはスーパーカーブーム以降では?

そんな訳で、鳥の雛が最初に見たものを親と思うのと同じように、私が最初に見たスーパーカーがグリーンのカウンタックだったんで、スーパーカーもどきを買うならグリーンしかないという訳です。まあ、そこで既にアルファーに決まってたようなもんなんですかね?

バンパー造形

二番目に挙げるとするなら、バンパーの造形ですかね。

で、これはモデューロXとかバージョンZのオーナーの方は気を悪くしないで頂きたいんですけど、ただ単にアルファ、ベータのバンパー造形のほうが好きだという、ただの個人の好みだけの問題です。

アルファ、ベータのバンパーはシンプルな造形です

私は30年以上、車の開発に携わっていたので、車種毎の開発って始まると最初はスケッチがあって、そのうちに1/1のクレイモデルが出来るんですよ。で、それを一番最初に見に行くんですけども、いつも思うのは、やっぱり自動車各社、似たか寄ったかですから、デザインで差を付ける為に何をするかというと、やっぱりラインを入れていく訳です。

そうすると、車にラインがドンドン増えていく訳です。そうやって差別化しないと、そもそも新車を出す意味がなくなっちゃいますから、それは仕方がないことなんです。

私の中でデザイン造形っていうのは、出来るだけラインが少なくてシンプルなものを好むようになったのは、その反動かもしれません。

だからS660もヒエラルキーとしてモデューロXがあって、アルファ、ベータがあるってなると、当然、モデューロXのようなアッパーグレードにはゴージャスなバンパーを付けなきゃいけなくて、言葉が悪いですけど、アルファ、ベータの方は素っ気ないデザインになります。

モデューロXはアッパーグレードなのでバンパーの造形もゴージャスです

そうなると、私としては素っ気ないシンプルなデザインのほうが好きなので、必然的にフロントバンパー、リアバンパーもアルファベータの方が好みだったと言うことになりますかね。

ホイールデザイン

三番目として挙げておくと、やっぱホイールですかね?

ホイールは記事を読んで感心したんですけど、モデューロXに付いてるスポークホイールって伊達じゃないみたいですね。

ホンダの設計者が剛性を計算して、スポーツドライビングに合ったチューニングをするということで、あとになってずいぶん感心したんですけど、私、そもそも走り屋でもないですし、スポーツドライビングとか、たまにサーキットの走行会ぐらいは参加しますよっていうこともないので、まあ雰囲気で乗ってるタイプです。

モデューロXのホイールは程よくしなるように設計されてるそうです

なので、スポークホイールよりはデザインホイールが好きなんです。だから正直言うと一番好きなのは、アルファの前期型のタービンホイールです。あれが好きなんですよ。

前期型のタービンホイールは超カッチョ良いです

だからホンダが後期型でホイールを変えちゃいましたけど、「余計なことすんなよ!」って思っちゃいましたね。

思わず大八車!って言っちゃった後期型アルファのホイールです

だって、後期型のホイールって、ヤマハ SR400で有名な、大八車って呼ばれているキャストホイールがあるんですけど、ちょっとそれっぽいです。

キャストホイールが解禁になってヤマハ SR400、500の初期の頃に設定のあった通称:大八車です

ホイールに関しては、もう既にベーター前期型のシルバーのタービンホイールを中古ですけども、入手してあるんで、ゆくゆくはそれに替えたいと思ってます。

前期型ベータのタービンホイールをゲット済みです。中古ですが。

まとめ

そんな訳で答えとして当たり前っちゃ当たり前なんですけども、一番自分にミートしたのがこのアルファグレードだっていうことです。しかもバージョンZよりも値段が安かったんで、それはそれでお財布にも優しくて良かったと思ってます。

最後の特別仕様車としてバージョンZを持っておくべきだったのかな?ってチラリとは思いますけど、まあ、そこはさっき言ったような好みなのでしょうがないなと。

で、あとは何よりも、私もちゃっかりしてて、結局、モデューロXの良いとこどり。例えばシフトブーツ、まだ替えてないですけど、モデューロXのアルカンターラのヤツを買いました。

ホンダ純正オプションのアルカンターラのシフトブーツです。恐らくモデューロXのもの?

サイドブレーキレバーカバーも然りです。

ハンドブレーキレバーのカバーもホンダ純正オプションのアルカンターラです

その辺はモデューロXに寄せていくとことになります。

で、ホイールの方はベータの前期型のタービンホイールを買ってありますので、そこはベータに寄せていくことになってます。

良いとこ取りのアルファを買って、更にモデューロXとベータの良いとこ取りをしていこうってことなんで、これはこれで良かったかなって思ってます。

まあ、そんな訳で、しゃべってしまえば、どうでもいいことではあるんですけど、一応そういうストーリーがありましたんで、何かの参考にと共有させてもらいました。

整理するとアルファも良いですし、バージョンZの魅力、それからベータもあります。でももう買えなくなっちゃったんで、今更比較しても仕様が無いんですけど、それぞれへの想いというか、気に入ったところを紐解ければ良いなと思ってます。またベータ、モデューロXの良いところと比べれば、更にS660への理解が深まると感じてます。

以上になります。ご覧下さいまして、ありがとう御座いました。それでは、また! 

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