【SR400 ファイナル エディション】ヤベ!防錆しなきゃ!

バイク

はいどうも、こんにちは!秘密基地ひろしです。

先日、ヤマハ SR400 ファイナル エディションの買ったらやるべきことシリーズは何時までもやっている訳には参りませんので、一旦終了しますと書きましたが、その後にまあ出てくるわ、出てくるわで、スミマセンが再開させて下さい。

再開後の第一弾としては防錆のお話しです。怖いですよ~。

マフラーに錆が!

これも先日、SR400 4型に5型のマフラーを付けるっていう企画をやったときのことですが、図らずも新車であるファイナル エディション 5型のマフラーを外したところ、ブラケットの溶接部分に錆が出ています。ガッビーン!です。

だってまだ買って2か月だし、雨の日走ってないし、濡れた路面だって走ってないし、まだ320kmだし、屋内保管だし、これ一体どうなってるの!ヤマハさーん

フロントフェンダーも錆びてました

これはヤバいなと思って、急いでフロントフェンダーを外して見たところ、裏側にスポット溶接で貼ってあるリンフォースメントの板コバや本体との隙間に錆が出ています。

それからまだ錆びていませんが、このフェンダーは外周が内側にヘムされており、泥水が溜まるポケット形状になっています。特に一番後ろはタイヤが跳ねた泥水を常時蓄える構造ですので、リンフォースがこの有様じゃー錆びるのも時間の問題です。下手すると穴が開くことだってあります。

テールランプも錆びてました

まさかここも⁈ということでテールランプをばらしてみました。

まずはテールランプの前に追加されたクロームメッキのカバーですが、この前のワックス掛けの記事では、シュアラスターワックスを塗り込んで防錆するんだってやってましたけど、まあものの見事に取付けボルト周りからリング状に錆が出ています。

5型から追加されたテールランプの前のカバーですが、取付けボルトから錆びています。

それからテールランプ ブラケットは中のパッチの周りが見事に錆びています。一見したところこれは冗談ではなく、クレームレベルです、一体全体、ヤマハさんどうしちゃったんだろう?これじゃあ新興国のバイクだよ!

リアフェンダーも然り

フロントフェンダー同様、リンフォースメントの板コバと本体との隙間から錆が出ています。

また顕著なのは真ん中にテールランプのハーネス固定板金クリップがスポット溶接してあるのですが、その溶接部を中心に薄っすら錆が出ています。

これもフロントと同じですが、前部以外は全周ヘム加工がしてありまので、この調子では泥水が溜まって錆びるのは時間の問題です。

車の防錆から対策を考えます

カーメーカーで長年開発をやっておりましたので、防錆には知見があります。その例から対策を考えてみます。

1.ビチューメンワックス

車の床下一面に塗るまっ黒なドロドロした防錆剤がビチューメンワックスです。ビチューメンとはコールタールのことで乾いても半乾きにしかならず、何時までもベタベタしていて、厚く塗りますので弾力もあります。

ビチューメンワックスは欧州向け等の塩害が厳しい国向けの防錆で、最近の日本向けではあまりお目に掛からないです

これは日本向けではなく、欧州等、雪が積もって塩をたくさん撒く習慣がある国向けです。こういった国々でカーメーカーは10年ぐらい錆補償をしなければならないのでかなり大変です。

コイツは床下一面を覆って車体を保護することが基本性能であり、そのうえでタイヤが巻き上げた小石や砂利が床下に当たってもくっついたり、跳ね返すことで車体をチッピングのダメージから守ります。

2.ワックス防錆剤

サイドシル等の板金部品の最中構造の中に塗布する乳白色または茶褐色のワックス防錆材です。

ワックス防錆剤はサイドシルだけはなく、ドアやリアゲートの中の袋構造部にも塗られます。

ビチューメンワックスのように外部に露出しておらずチッピング対応する必要が無い部分に使われます。これも乾いても硬化せずに何時までもベタベタしていることで長きに渡ってボディを保護します。

本当はボディを溶接して組み立てる前に塗れればいいんですが、防錆剤は塗装後にしか塗れないジレンマがありますので、車両完成車後の塗布になります。ボディの内部に先端からワックス防錆剤が噴射される細い管を差し込み、引き抜きながら塗ることになります。

意外に感じるかもしれませんが、ドアやリアゲートも中に水が入る構造になっており、サイドシル同様、このワックス防錆剤を塗布します。

3.潤滑防錆剤

ドア、フード、トランクやリアゲートといったヒンジ部分には防錆、且つ潤滑を目的とした潤滑防錆剤が塗られます。

ドア、フード、トランクやリアゲートのヒンジは潤滑を兼ねた潤滑防錆剤が塗られます。

新車で購入すると納車前点検ではみ出した部分がキレイに拭き取られていますので余り目にすることはありません。

4.導通保護防錆剤

ボディアース等、電気の導通を守る為に塗る防錆剤です。

ボディアースは中まで錆びてしまうとある日突然、電気の導通が絶縁してしまいますので、錆びさせないことが重要です。

バッテリーのプラス、マイナス端子にも同様に塗布が必要です。

防錆剤の選定

SRに応用する防錆材ですが、1番のビチューメンワックスでは車体が黒くドロドロになってしまい、バイクも服も汚れてしまいますし、ロクな整備が出来なくなりますのでNGです。2番のワックス防錆剤の使用が順当になります。

防錆剤はその性質上、いつまでも硬化せずベタベタしていることが嫌われますが、半乾き故に防錆効果を発揮します。例えばボディは熱で膨張収縮しますがそれに追従する必要があります。また完全に硬化すると今度は経年劣化等による割れや界面剥離の発生が心配で、割れてそこに水が浸入すると錆びてしまいます。

そんなことを考えながら選んでみたのが、クレ スーパーラストガードです。値段も手ごろで、税込み878円@ビバホームでした。

出典:https://www.kure.com/product/k1037/

Amazonでのコイツのレビューを見ると、何時までも硬化せずにベタベタしていることがクレームっぽく書かれていましたが、正にそれが重要な機能です。

缶の説明書きにも”半硬質皮膜を形成し”と在りますので、乾かずベタベタは規定路線です。そんな訳でこれを施工していきます。

テールランプを防錆

今回、錆が一番酷いのはテールランプです。反射板が付くと見えないとこなので直にスプレーし、垂れない程度にべっちゃり塗っちゃいます。そして説明書きによると1、2時間で乾くらしいので、乾いたら拭き取り等一切行わずそのまま取付けて使っちゃいます。

テールランプブラケットはお椀構造ですからそのままブシューっとスプレーしちゃいます。

フロントフェンダーを防錆

フロントフェンダーですが、まだ錆は出てませんがヘムの中にノズルで防錆剤が一杯になるよう充填していきます。一杯になると防錆剤が溢れて出てきますから目安は分かり易いです。

フロントフェンダーの端末部のヘム、特に後ろ側は泥水が溜まる場所ですので重点的に充填します。

リンフォース端末も上からスプレーで直接ぶっかけます。当然ここも拭き取りません。

塗るときはどうしても逆さまになりますが、せっかく塗った防錆剤が垂れ出ないように車載状態の向きで乾かすのが良いと思います。

リアフェンダーを防錆

リアフェンダーも弱点は一番後ろのヘムですから、ヘムの中が防錆剤で一杯になるようノズルを使って充填していきます。

ここでもそのまま逆さにしておくとせっかく充填した防錆剤が垂れてくるので車載状態の向きで乾かします。

同じく板金のリンフォースやハーネスクランプも錆が出ているところを中心に、スプレーでそのままぶっかけていきます。

リアフェンダーですが板金クリップの周りに防錆剤をスプレーします。

今回、クレのスーパーラストガードを使ったことが正しい選択だったかどうかは、まだよく分かりません。2、3か月経ったらまた分解してみて報告したいと思います。

今回は以上になります。ご覧下さいまして、ありがとう御座いました。

次回の記事でまたお会いしましょう!

動画版はこちらです

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