はいどうも、こんにちは!秘密基地ひろしです。
うちに前からある2017年式のSR1号はユーロ4対応前の4型になります。一方、この前買ったファイナル エディションは2021年式のユーロ4対応後の所謂、5型になるんですが、これとガチンコで比べてみたいということで、SR1号をノーマルに戻してみました。
良い機会なので、手持ちの4型用マフラーをSR1号に付けてみてレビューしたいと思いまして、それを新企画、”SR400 マフラー探しの旅”として始めたいと思います。
そんなにマフラーを持ってる訳じゃないんで、どこまで続くかよく分かりませんがやってみたいと思います。
記念すべき第1回は、デイトナのスリップオン メガホンタイプマフラー 3.5°UPを取り上げたいと思います。
最初にお断りですが、今回ご紹介するマフラーは車検対応型で、SR400の4型 RH03J用になりますのでご了解下さい。年式でいうと2010年~2017年です。
購入のきっかけですが、デイトナのSR用マフラーって他にもキャブトンとか色々ありますが、これが一番カッコいいんでこれに決めました。
このデザインは、長からず、短からず、太からず、細からず、兎に角バランスが良くて、SRに付けるとカッコ良いんです。
3.5°上向きになるのがポイントらしく、デイトナからのアピールも結構強めです。
2点目はお値段がお手頃なことです。
高いモノに比べればってことにはなるんですが、4年前に通販のウェビックで税込み35,000円程度で買えました。
本日価格はアマゾンで38,000円ぐらいですので、まあまあこなれた感じです。
3点目は政府認証マフラー、即ち車検対応だってことです。
昔は結構大変だったと思います。そもそも車検対応マフラーなんか無かったですし、ネットのレビューもまだまだでしたので、一か八かで買ってみて、爆音だとそのままお蔵入りみたいな感じでした。
でも今は車検対応マフラーさえ買っておけば、音の大小はありますが、爆音を掴まされることはないです。
とはいうものの一方で車検対応マフラーでも結構音が出ているモノもありますので、事前にレビューをよく確認しました。
するとこのマフラーは丁度良い音量との書き込みが多く、選ぶ決め手になりました。
ところで車検対応マフラーってちょっと面倒臭いことがあります。
買うと必ず、排出ガス試験結果証明書ってのが付いて来るんですが、結構重要なので失くさないで下さい。
といいますのも、去年、2017年式 4型 SR1号が初めての車検でした。
そこで敢えてヨシムラを付けてユーザー車検に臨んでみたのです。車検当日は念のため件の証明書を持っていたんですが、なんと検車ラインで検査員から見せって言われました。まさか要るとは思ってなかったんですが、持ってって良かったです。
すると型式の照合をキッチリされてましたので、型式違いは車検が通らないと思います。
この排出ガス試験は業界では”ガス検”と呼ばれていて、検車ラインとかディーラーにある排ガス測定装置とはレベルが違います。
仕事で何台か入れたことがあるんですが、建物込みで一台ウン十億円します。
検査も本格的で、ソークといって24時間以上前に試験車を温度、湿度が一定に保たれた部屋に入れます。
翌日、実際にダイナモ上で試験車をモード走行させて、出た排気ガスを全部巨大なプラスチックバッグに溜め込みます。
そしてこの溜めた排気ガスをまた全部、堀場の恐ろしく高い検査装置に通して、排気ガスの成分を分析します。
プライベートでもハーレースポーツスターパパサンをアメリカから持って帰ってきてナンバーを取る為に、このデイトナと同じ検査場で検査して貰ったことがあります。
当時はすごく親切な検査員がいらして、その方はGSX1100F乗りだったんですが、ガス検は段違いに厳しいので、合格車は町中の簡易検査装置で落ちることは無いと豪語されてたのが印象深いです。
この排ガス検査証明書を読み込んでいくと面白くて、試験を受けているのは、なんとサクラ工業です。
サクラ工業といえばプラナス、プラナスといえばそもそもSR400の純正マフラー作ってる会社じゃないっすか。
どうも中の触媒はサクラ工業が提供しているようです。
憶測ですが同じ静岡県人なので、デイトナが車検対応マフラーを作るにあたって、サクラ工業に触媒の提供と協力を依頼したんでしょうね。サクラがつているので心強くはあります。
なので触媒はサクラ工業で、外側はデイトナの合作と思われます。
何故外側がデイトナ製と思うかですが、仕上げが粗いからです。サクラはこんなことしません。
マフラーの下側の見えないところは溶接跡をサンダーを掛けてないし、その溶接痕も汚い、おまけにメッキも薄くてすぐ錆びそうです。
まあ所詮、社外マフラーなのでこんなもんです。デイトナを責めようって訳ではないです。
重量測定
マフラーを取付ける前に一応、重量を測っておきます。
前提条件としてタンデムステップステーに取付けるラバーマウントは共用しますので外しておきます。
純正がめっちゃ重くて7.4kgなのに対して、デイトナはグッと軽い2.4kgです。
5kgも軽くて、何と純正の1/3の重さです。
アイドリング音の比較
アイドリング音とアクセルをふかした時の排気音を比べていきます。
まずは4型+純正マフラーのアイドリング音ですが、いつものSRって感じで至って平和です。ふかしてみてもいつも通りって感じで物足りなさはあります。
次についでにファイナル エディションの5型も見ておきます。
エンジン始動直後はあまり変わらないように思いましたが、軽くアクセルを煽っただけで、歯切れが良いです。
最後にデイトナですが、結構いい音出してます。グッズのテーパードコーンと形が同じなので、音質が似ています。
走行排気音の比較
4型+純正マフラー 5型+純正マフラー 4型+デイトナ メガホン
最初に4型+純正マフラーですが、マフラーの背後から撮影すると良い音が出ています。これがライダーの耳に届けば、これで十分なんだけどなあって思います。
次についでの5型+純正マフラーですが、例の高目のタタタ音の歯切れはライダーに結構伝わってきていて、このままノーマルで乗り続けても良いなと思わせるところが凄いです。ヤマハの開発陣はかなり頑張ったみたいです。
最後にデイトナですが、やはりこれが結構いい音出してるんですよ。
惜しむらくはこんだけいい音が出てるんだけど、何故かあまりライダーに伝わらないです。音量を抑えているからなんですけでも残念です。
総括です
デイトナ スリップオン メガホンタイプマフラー 3.5°UPの総括ですが、このマフラーは良くも悪くも全ての点において中庸です。
音量ソコソコ、低音ソコソコ、歯切れソコソコでバランスは良いです。細身なのであまり低音を期待しては可哀そうです。
そんな訳ですので、車検対応マフラーでも派手目の音を期待される方は買ってはいけません。
ではどういう人に向いているかというと、ご近所の手前、五月蠅くしたくない、マフラーを変えていると思われたくない、でもカッコいいマフラーを付けたい、それでいて振動、鼓動、蹴り出しをもう少し出したい方には打って付けのマフラーです。
逆にそんなマフラーは普通売っていないので、ある意味希少かつ貴重な存在です。
ちょっと大胆なことを言ってしまいますが、4型+デイトナと5型+純正マフラー、どっちを選ぶか聞かれれば、5型を取ります。
内容的には引き分けですが、5型の純正マフラーは意図的にライダーに届く歯切れを作ってますので、その分は乗ってて楽しいです。
まあとはいうもののマフラーなんて個人個人の好みですし、あまり派手にはしたくなくて、もう少しだけ個性を上げたい方もいらっしゃいます。なので4型をもう少し5型に近付けたいと思う方にはこのデイトナは有りだと思います。
お値段もお手頃ですし、純正に比べて5kgも軽いです。
私もこのマフラーは売らずにたまに出してきてはこんな風に付けて走ってみたいと思います。
なんといってもデザインが良いです。ただ、音が少し物足りないので外しちゃったんでしょうね。
今回は以上になります。
ご覧下さいまして、ありがとう御座いました。
それでは次の記事でお会いしましょう!
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