はいどうも、こんにちは!秘密基地ひろしです。
新企画、SR400 マフラー探しの旅も2回目ということで、遂に一番のお気に入り、ヨシムラの登場です。
このマフラー、正式名はヨシムラ スリップオン パトリオット サイクロンといいます。長いですね~。
ヨシムラ サイクロンと聞くだけでワクワクしちゃいます。
仕様が4つもあって、値段が高い順からいくとチタンブルーカバーが税込み8万円ぐらい、次がメタルマジックカバ-といって黒く塗装されたステンレスで7万8千円ぐらい、3番目が今回ご紹介のチタンカバーで7万5千円、そして最廉価のステンレスでも約7万円します。
ところでこのマフラーの適用ですが、SR400のFIの前期、4型になります。年式でいうと2010年~2017年、型式はRH03Jです。
このマフラーを買った背景ですが、以前からヨシムラがSR400用のマフラーを販売しているのは知ってました。ヨシムラのネームバリューもあってすごく興味があったのですが、少し距離を取っていました。
それは何故かというと、ズバリその見てくれです。
なんか外観はロボット三等兵って感じです。幼稚園の子にロケットの絵を描いてもらったらこんな感じになります。
天下のヨシムラ様が一体全体どうしちゃったのか?と訝り、少し距離を取った訳です。
でもアバタもエクボで、今は大変気にっているので、この外観がとても格好よく思えて、これ以上のモノは無いぐらいに思い込んでいるのが逆に怖いです。
現金なもので、美的感覚が180度変わってしまいました。今は本当にゾッコンです。
でもヨシムラを好きになる前に、まずはデイトナのメガホンを買いました。
買って付けて走ってましたが、物足りなかったんでしょうね。定価税込み7万5千円のヨシムラチタンが4万8千円の処分価格でアマゾンに出てたんですよ。すぐに飛びついてポチりました。
なので買った理由の1番目は、せこいですが安かったことです。
2番目の理由は、大きな太鼓(サイレンサー)です。
デイトナと比べても、随分とご立派な太鼓です。見ただけでさぞかし低い良い音が出るんだろうなと思っちゃいます。
3番目は車検対応マフラーってことです。
マフラー探しの企画をやるに当たって、色々調べているんですが意外に車検対応マフラーって少ないです。
5型だとプラナスだけで、そのプラナスもずっと欠品中で、もう絶版になったのかもしれません。
4型ではデイトナやこのヨシムラと、あとぽつらぽつらある感じです。
去年、うちの17年式のSR1号は初めて車検を受けたんですが、敢えてヨシムラを付けたままユーザー車検に挑戦しました。
政府認証マフラーは必ず排出ガス試験結果証明書が付いてきます。そこで念の為、持ってったんですが、検査ラインで検査員から提出を求められたのでチョット驚きました。まさか見せろと言われるとは思ってもみなかったんですが、持ってて良かったです。
検査員は型式を照合して、マフラーについてる打刻認証プレートも鏡を使ってチャンと見てました。
挙句の果てには近接騒音も測られてしまって、なんか取り調べを受けているようで、悪いことをしてる気分でした。
でもヨシムラで車検が通ることを確認出来て良かったです。(当たり前ですけど)
4番目はマフラーの固定方法です。
純正は勿論、社外品も純正のラバーマウントを介してタンデムステップステーに取付けるのですが、このヨシムラはタンデムステップと共留めします。即ちリジットマウントになってます。
太鼓を保持するメタルバンドはゴム板を挟みますが、防振用ではないです。
これによって振動が大きくなりますが、それが吉と出るか凶と出るか、その点も確認していきます。
あと特筆すべき点として、品質が大変良いです。
テールパイプの三角コーンですが、ステンレスの溶接が自動送りの機械式になっていて、溶接ビードが美しいです。故にサンダーやバフを変える必要が無いのです。
またメタルバンドのフィットや、サイレンサーとエキパイの嵌めあいも良好です。
説明書も含めて、全方位的に品質が高いです。
またサイレンサーとエキパイがスプリングで留めるタイプなんですが、昔からヨシムラやモリワキのレーサーはエキパイやサイレンサをこうやって留めていましたので、昭和のおじさんとしてはとってもレーシーに感じます。
ところで私、またやらかしちゃいました。
以前の記事でも”どんなお気に入りもスペアは買わない主義”と公言してきましたが、同じヨシムラのチタンブルー買っちゃいました。
税込みで定価8万円もするんですが、これまたアマゾンで4万5千円と処分価格で出ていたのです。これは買うしかないと後先考えずにポチりました。そんな訳で私に責任は無いのですが、どのバイクに付けるのか冷静に考えていきたいと思います。
最近はファイナルエディションに掛かりきりで、ヨシムラに乗るのは2か月ぶりですから、私も楽しみにしており、レビューしていきたいと思います。
恒例の体重チェック
恒例の重量チェックですが、ヨシムラは3kgでした。
純正が7.4kgなので4.4kgも軽いです。一方、デイトナは2.4kgと超軽量なので、ヨシムラの方が600gほど重いことになります。
アイドリング排気音
まずはアイドリング時と3000、4000rpmまでふかした時の排気音を比べます。
4型+純正マフラーですが、可もなく不可もなくって感じでいつものSRです。でもふかしてみてもチョット物足りないかな?
ついでに5型+純正マフラーも見ておきます。歯切れが少し良いです。故にこのノーマルマフラーのままでもいいなと思わせるものがあります。
さらについでに4型+デイトナメガホンです。なかなかいい音が出てます
最後に4型+ヨシムラですが、結構音量が出てます。低い歯切れと共に結構おなかに伝わってきます。
走行排気音
次に走行時の排気音を後ろから撮影して比べてみました。
4型+純正マフラー 5型+純正マフラー 4型+デイトナ メガホン 4型+ヨシムラ
最初に4型+純正ですが、後ろから撮ると結構いい音してます。この音がライダーの届けばこれで十分なんですが、ほとんど聞こえないです。
ついでの5型+人生マフラーですが、タタタと高目の反発音が出ており、良い心地に聞こえるのか心配でしたが、なかなかどうして、良い感じです。純正マフラーでやっていけそうな予感を感じさせます。
最後にヨシムラマフラーですが、低目のパタパタ音がライダーまでキッチリ音と振動を伝えています。音量、低音、歯切れの三拍子が揃っています。しかもこれで車検対応が出来ているので、驚きです。
総括します
実はちょっとヒヤヒヤしてたんです。
ここんところファイナル エディションに掛かり切りで、ヨシムラに2か月ほど乗ってないことに加え、SR1号の4型はファイナル エディションの5型に連戦連敗。
流石のヨシムラを4型に投入しても負けないまでも5型に肉迫されちゃうんじゃないかと思ったんですね。
でも心配は杞憂に終わりました。ヨシムラの余裕の圧勝です。
4型にお乗りの皆様。おめでとうございます!4型にヨシムラを付ければ無敵です。(一体誰の味方なんだろう?)
冗談はさておき、ヤマハのエンジニアは5型の開発に当たり、ある年代のSRキャブ車の排気音をベンチマークとし、音響解析を行ったそうです。楽器屋さんらしいですね。
そこで排気音は”音量”、”低音”、”歯切れ”の3つが重要な項目であると分かったそうです。結果、5型の排気音は音量、低音は4型のそれと変わらないですが、歯切れはライダーに伝わるほど良くなっています。
そういったことを考えるとヨシムラはこの三拍子がかなり高次元で揃っていると思います。
まずは”音量”ですが、「これって車検通るの」というぐらい出ています。
数値を測った訳ではないのですが、恐らく法規上限ギリギリまでは出ていると思われ、走行中でもライダーにシッカリ音が伝わっています。
デイトナのメガホンは走行中の排気音を後方から撮ると無茶苦茶良い音出してるんですが、さほど静かな訳でもないんですが何故かライダーに音が伝わりません。所謂、宝の持ち腐れ状態でかなり勿体ないです。
やたらめったら音を出せば良いという話ではないですが、法規内であればある程度走行中でもライダーに音が伝わるようにしないと、社外マフラーに高いお金を払って付け替える必要が無いと思います。
ところでヨシムラは音が出てると書くと近所迷惑ではないかと心配する方もいらっしゃるかと思いますが、いっても車検対応マフラーですから、アイドリングや回さなければ住宅地でも使用は全然OKレベルです。(でも少しでも排気音が大きいことが気になる方は要チェックです)
次に”低音”ですが、やはり大きな太鼓は見掛け倒しでは無かったです。アイドリングでも走行中でもお腹に低くズシズシ響くものがあります。
その低音効果が一番顕著に発揮されているのが3番目の”歯切れ”で、サイレンサー後端の三角コーンに反射している感覚で、低くドドド音を出しています。
音が低いと高級感がありますし、大変心地よいです。
そんな訳でヨシムラは排気音に求められる三拍子が完璧に近い状態で担保されています。(私見ではありますが)
4点目はサイレンサーのリジットマウントです。
これによってハンドルに心地いい振動が大幅に増えています。信号待ちのアイドリングでもかなり存在感を増していて思い出したんですが、すごく(FIの)500に似ています。当然500ほど大きくはないですが、500と400の間ぐらい出てます。
ハンドル振動の増加はネガに聞こえるかもしれませんが、振動が伝わるってことは鼓動や蹴り出しも然りですから、ちょっと嬉しくなります。
実際に走行していると、耳からは排気音が聞こえ、足とお尻はいつも通りですが、そこにハンドルからの振動が伝わることで、乗り味が凄くリアルです。
手垢の付いた表現になりますが、正に”人馬一体”(人車一体?)って感じです。
ここでネガもチャンと言っておきたいんですが、恐らくツーリングなんかで一日乗ると疲れます。
ロングツーリングは5型ノーマルマフラーなんかの方が最適解です。
5番目は伏兵!中速トルクです。
以前に最大トルクの発生回転数が4型:5500rpm、5型:3000rpmと倍ほど違うので、実車で差の検証を行いましたが、5型の方がやはり3000rpmといった中間では4型よりトルクが出ていました。
それが今回、どっちが上かまでは分かりませんが、ヨシムラ効果で3000rpmでトルクが太ってます。
時速60km、2500rpm、アクセルがパーシャルの状態で走っていて、そこからアクセルを開けたときの飛び出しが力強くなっています。
流石ヨシムラです!スゴイ!
ヨシムラなんかに言わせると、排気音は二の次で、まずは性能向上なんでしょうね。性能が出れば排気音は副産物的にバッチリ付いて来るんでしょう。
それでいて品質も高いし、性能もバッチリ出てる、そしてSRをこんなに気持ちよく走らせられる。
あの個性的な外観も含めて外観も含めて、「これでどうだー」ってやられた感じがして、脱帽です。
良いモノかったなあって心底思います。
そんな訳で、4型+ヨシムラって良いです。もうわざわざ500に戻す必要も感じなくて気力もないです。
これは人をダメにするマフラーですね。
断然おススメしますが、私、チョット洗脳されているんでその分は差し引いてお考え下さい。
あと車検対応マフラーってのも良いです。合法ですし、車検もそのまま通る、何といっても大手を振って公道を走れますから、それに越したことはないです。
マフラー探しの旅で他も当たりますが、車検対応の場合、これ以上のって出ないかもしれません。
つい出来心で同じヤツをもう1本目買っっちゃいましたけど、間違ってない気がします(どれに付けるの?)
今回は以上になります。ご覧下さいまして、ありがとう御座いました。
それでは次の記事でお会いしましょう!
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