SR400 ファイナル エディション【イグニッションキー編】

バイク

はいどうも、こんにちは!秘密基地ひろしです。

さて先日納車されましたヤマハ SR400ファイナル エディション、前回まで静的、動的にレビューをして参りましたが、今日は買ったら最初にやっておくべきことについてご紹介したいと思います。

うちの2台のヤマハSR400です。奥が2017年式、手前が今回買った2021年式のファイナル エディションです。SRって結局右側しか撮らないんですよね。でも左側もエンジンのフィンがたくさん見れていいンですよ!

本当はライディングポジションの調整なんかから先にやるべきでなんでしょうけど、イロハのイとうことでキーからいきたいと思います。これが鍵ですから(笑)。

昔のバイクってチョットお粗末なキーが2本付いてくるのが定番でしたが、最近のバイクってゴージャスにもイモビライザーが付いているものは、キーが3本もあるんですね。赤いのが1本と黒いのが2本です。この1本しかない赤いのがメインキーで、他の黒2本がサブキーなのに、赤い方は使わないで家に仕舞っておいてねっていうじゃあーりませんか(チャーリー浜風)。

バイクのキーと言えばお粗末な感じの2本組はもう過去です。なんとイモビライザー対応の3本セット、うち一本は赤!

実は私、自動車メーカーで開発を32年やってまして、整備士の資格も持っています。おまけにオヤジときてますから、語りたくてしようがないので、今回はかなり脱線しますけど、お付き合い下さい。

何故かハーレーパパサンのウィンカーオートキャンセルのお話し

SRにイモビライザーが付いたことにあるとき気付いたのですが、よくもまあこんな古いバイクにイモビを付けたなあと思いつつ、思い出したのはうちの2003年式のハーレー スポーツスター XLH883、通称パパサンのオートウィンカーキャンセラーです。なんと交差点を曲がった後に車速が上がると自動的にウィンカーが消えるのです。クルマでは当たり前の定番アイテムですが、今でもバイクではこれを装備しているのは少数派です。

2003年式と言えばハーレー100周年記念のスポーツスターXLH883、通称パパサンです!キャブ、OHVのロートルのくせに何故かウィンカーオートキャンセラーが付いています。

このバイク、エンジンはキャブレターでOHVの2バルブ(何故かツインカムですけど)、ドライサンプ、バランサー無しのリジットマウントと超原始的なんですが、日本車でも滅多に付かないこれがついています。例えるなら、この前テレビで見た90歳のおばちゃんユーチューバーみたいな感じです。(その例え、伝わらんわー)

ウィンカーのスイッチは外車らしく、右用は右のスイッチボックス、左用は左と分かれています。右手はアクセルやフロントブレーキを操作しているので、これはあまり良くないですね。左に集約するのが正解と思います。ただ、生意気にも両方のウィンカースイッチを同時に押すとハザードランプが付く優れモノなんです。

昔、外車に憧れていた頃、左右に分かれたウィンカースイッチにも憧れました。実際使ってみると、ただ使い難いだけでした。

更に脱線!ハンドルロックのお話し

ところでこのパパサン、北米仕様なので、なんとハンドルロックがありません!ハンドルロックを掛けるには下側のステアリングステムの穴とフレーム側のブラケットの穴を合わせて別体ロックを通すことで行います。自転車ですらやらないような面倒臭い構造になっています。

この為にハーレーの純正オプションのロックを持ち歩いているんですが、下からキーを差して捻らないと、首を振らないし、おまけにストロークさせてもロックしませんので、使い難いことと言ったらハンパないです。そこは流石アメリカ文化をくむ製品、良くも悪くもあまり優しくはないです。でもここまで来るとほとんどいじめですよね。このバイク、新旧が混在していて本当に破天荒です。

ステアリングロックは付いてないし、別体の純正ロックは重くて使い難いし、正にアメリカ製の洗礼を受けております。でもオールドアメリカンのファンってそこが良いんだろうな~。

何が言いたいのかというと、ウィンカーにオートキャンセラーを付けてる暇があったら、まずはここを何とかするんじゃないの?ということです。(まあただの愚痴ですけどねー)

脱線は続く!クルーズコントロールのお話し

さらに脱線は続きます。ウィンカーのついでに言っておきますと、このパパサン、クルーズコントロールまで付いているのです!このアクセルの下の小さなネジを厚いグローブをはめた手で器用に締めていくと、あーら不思議、アクセルが開いたままで固定出来ます。ネジを緩めると今度はアクセルが戻るようになります。

アクセルの根元に謎のツマミが!いわゆるアクセルストッパーですが、クルーズコントロールと呼んで敬意を払っています。

これは最新のAIを導入した最先端の電子制御になっておりますので、高速道路の料金所手前でネジを戻し忘れて、2回ぐらい死にそうになったことがあります。

兎に角、このパパサンって新旧が混在していてとっても滅茶苦茶、突っ込みどころ満載なんですけど、なんかアメリカ人の大らかさを感じて、とっても憎めないバイクなんです。18年も付き合っているのはそこなんでしょうけど。

やっとイモビライザーのお話しです

すみません。大変お待たせしました、やっとイモビの話に戻ります。

イモビライザーがクルマに付いたのは確か20年ぐらい前ですかね。ある日会社で、「今度イモビライザーってのを付けるのでヨロピク!」って言われまして、「それってどこの国の法規なの?」って聞いたら、「法規じゃなくてイギリスのサッチャムが付けろって言ってるよ」とのことでした。

イギリスなので、サッチャー元首相の回し者か?と思ったんですが、そうではなくて、サッチャム(Thatcham)とは英国保険協会の回し者、イヤ違った、そこがつくった非営利団体で所謂、保険屋さんです。

実は私、長らく知らなかったんですが、てっきり団体名を略すとサッチャムになるんだと思ってたんですが、どうもその団体がある町の名前のようです。

てっきり団体名の頭文字をとってサッチャムと思いきや!所在地でした、チャンチャン。Thatchamはロンドンから西に車で1時間程度でしょうか。

ここは結構な権限を持っていて、「盗難防止装置を付けないと保険料をあげちゃうわよ!」ということでどのメーカーも付けなきゃいけなくなりました。まあそれだけ欧州は昔から車両盗難の課題が大きかったですから、しようがなかったですけどね。

日本に居ると分かり難いですが、海外では保険会社やその筋のオーソリティーが自動車装備に対して幅を効かしていることが多く、自動車メーカーは各国の法規対応以外にもこういう案件への対応を迫られるので、結構大変なんですよ。

イモビ対応は結構大変だったので、「おのれーサッチャムめー!」と当時は仕事をしながら思いましたが、それは誤りです。

アメリカのマスキー法みたいに当時はクリア出来そうにないもの、中には悪法とさえ思える規制が設けられることが多々ありますが、ホンダがCVCCの技術でマスキー法を乗り越え、一気に世界的な4輪メーカーとしてのし上がったみたいに、クルマやバイクメーカーが生き残りを掛けて鍛えられるチャンスでもあるんです。

当時は子供だったのでよく分からなかったのですが、ホンダのCVCCの偉業は世界的な快挙だったんですね!

このイモビライザーは高度な盗難防止装置のことで、キーのIDを読み込んで、車体側のECU(エンジン コントロール ユニット)に記録してあるものと合致しない限り、エンジンを掛けないというものです。

例えば、ドロボーが同じメカキーをコピーしても、中に記憶されているIDが無い限り、キーシリンダーを回してハンドルロックは解除出来ても、エンジンは掛けられません。

ところでこのイモビライザー、比較的治安の良い日本ではその装着が法規になっていないと思いますが、何故SRみたいな定価60万円のバイクについているの疑問が湧きます。

欧州でのイモビは保険会社への対応が始まりだったと思いますが、その後に法規にしている国も多々あると思われ、ヤマハが欧州で販売するためにはロートルのSRにも付ける必要があります。

一方、バイクってクルマほど生産台数が無いので、イモビ有り仕様車に対してイモビ無し仕様も作ると結構、開発、品質、物流やらで色んなコストが掛かるんです。なのでイモビ無し仕様は設定しないでおこうということになったと予測します。

そうなると次はメーカー営業の出番で、考えなければならないのが、法規でもないイモビを日本国内向けに付けて販売したときに、お客様に喜んでその対価を払って頂けるのか、お客様のためになるのかどうかです。

どうも日本では今、バイクを買っているのは私のような50代のおじさんが中心のようですので、若い人よりは経済力がある、また日本とてバイク盗難はありますからイモビは喜ばれるし、ステータスにもなる、そんなロジックからイモビが古参のSRにも付いているんだなと予測します。(私は外にバイクを停めることが殆ど無いので、要らない装備なんですけどねー)

構造ですが、実はキーの根元の切り欠きの中にトランスポンダというチップが入っています。小さな羊羹みたいな形をしておりまして、中身をほじくり出してお見せしたかったんですけど、壊さないと出てこない感じですので止めました。

お陰で私のMT09の赤いメインキーがボロボロになりました、どうしよう。ですから皆さん、触らない方が良いですよ。イモビは壊れると修理が厄介ですので。お金も掛かりますし。

ちょうどシャアザクさんが撮影で来てくれていたので、トランスポンダ取出しが未遂に終わり、ボロボロになったヤマハMT09の赤いメインキーを持って頂きました。流石シャアザクさん赤いものがお似合いです。

このトランスポンダはキーレスと違い、バッテリーのような電源は持っていませんので、電池交換は一切不要です。

実はクルマやバイクのエンジンが掛かるってことは重要保安項目なんです。例えば極寒の地でエンジンがスタート出来ないと生命に関わりますからね。ですから下手に電源を持たせると、イザというときに電池切れでは困りますので、敢えて電源、バッテリーは無いのです。

ではどうやってこのトランスポンダのIDを読み込むかというと、SRの場合、このメインキーの周りがイモビライザーユニットになっています。まずこのキーの差し込みの周りにある黒い輪っかの中にコイルが巻いてあって、電気が流れると磁界が発生して、キーの中のトランスポンダを起動します。例の学校で習った右ネジの法則ってヤツです。

SR400の場合、イモビライザーユニットはキーシンダーの黒い輪っかの部分です。中にはコイル、アンテナ、ユニットが入っていて、昔ながらの黒輪っかとはチョット訳が違うのであります!

トランスポンダを起動した結果ですね、同じくこの黒い輪っかの中にアンテナが入っていて、トランスポンダのIDを読み取ります。そしてイモビユニットが車体のECUに通信して、ECUに記憶されているIDと瞬時に照合して、合っていればエンジンが掛かる状態にしてくれます。

3本のキーのトランスポンダにはそれぞれ違ったコードが登録されており、ヤマハの工場から出荷される前に3本分すべてがECUに登録、記録されていますので大丈夫ですよ。

しかしニュースで見られたことがあるかと思いますが、このイモビライザーでさえ盗難被害に逢っています。そこでさらなる対策として、赤いオーナー専用のメインキーを作って普段は使わずにしまっておくことで、盗まれてもその後の再登録の防止を図っているのだと思います。

ですから「俺は”赤い彗星”のシャアだから、キーも赤くないと駄目なんだよ!」といって赤いキーを使っていてはいけません。

赤いキーの話とくれば、これはもうシャア専用ザクの出番です。

赤いキーはメインのIDとして登録されており、こいつが無いと黒いのを失くしたときにディーラーで専用端末を使っても追加キーを登録出来ないシステムになっています。という訳で、SRが納車されたら、まず最初にやることは、この赤いキーを外して仏壇の引き出しに仕舞っておくことです。まあその前にガソリン満タンが先かもしれませんがね。

この赤いキーは失くすとかなり厄介です。納車の日は家に帰ったら外して、仏壇の引き出しに仕舞いましょう!

キーケースのススメ!

次に最新の電子制御の話からいきなりアナログな話になりますが、私、キーにキーホルダーや家の鍵を何気に付けていたので、21年選手、3万キロ走行のカワサキ W650、通称ダブロクだとキーシリンダーの周りにそれが当たり、傷だらけになっちゃってます。せっかくのトップブリッジの黒い塗装もところどころ剥げています。

ちょっとこれは大げさなキーホルダーの例ですが、長く使っているとキーシリンダーの周りが傷だらけになります。それはそれで使い込んでいく味なんでしょうけど、気を付けてあげたいところですね。

そこで心を改めまして、バイクのキーには必ず、チャック付きのキーケースを付けることにしました。もっぱら百均で売ってるやつです。そして必ず家の鍵も一個づつ付けています。これはバイクに乗ろうと思ったらすぐ出られるようにしないと、家の鍵を探している間にヤル気が失せるのを防ぐ為です。(ほしたら乗らんかったらえーのに)

心を入れ替えてキーはちゃんとキーケースを使い、走行中もバイクに傷がつかないようにしました。ちょっと遅かったか!

バイクにのるときは、面倒でも家の鍵をキーケースの中にチャンとしまって、バイクに傷が付かないようにしています。

今回、ファイナル エディッションのためにキーケースをダイソーに買いに行ったのですが、もうそのものズバリの物が売っていなくて、仕方なくこの小さなポーチを買って代用することにしました。もちろん100円ですけど。

親父の世代がよく愛用していたキーケース。遂にダイソーからも姿を消した!SRと共にここでも古き良き時代が流れていきます。

よく考えると、このキーケースも随分と昭和臭がするもので、SRと一緒になくなっていっちゃうんですね。

昭和のおじさん、またまたおセンチモードに突入です。(泣)

次回はSR400の燃料タンクの保護なんかについて語っていきたいと思いますのでご期待下さい。

ご覧下さいまして、ありがとう御座いました。

お気に召しましたら、また見て下さい。それでは、また!

動画版はこちらです

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