【SR400 メンテノート】二輪整備士を取ろう!

バイク

はいどうも、こんにちは!秘密基地ひろしです。

ヤマハ SR400の整備情報を紹介する”SR400 メンテノート”の企画を始めたばかりなのですが、のっけから”二輪整備士を取ろう!”ということで、一体全体どこに向かおうとしているのか、まずは説明させて下さい。

メンテノートのコンセプト

実はこの企画、私自身が二級二輪自動車整備士を持っていた方が、より良い内容をお届け出来ると思いましたし、その受験プロセスを共有して面白い記事にしていきたかったのです。

しかもよく考えたら(考えなくても分かりますが)、私、この3月に会社を辞めてしまいましたので今、無職でした。いつまでも貯金が続く訳ではありませんので、いつかは働きに行かなくてはなりません。その為の資格としても取りたいと思います。

この歳でなんですが、将来はバイクの整備士にもなってみたいです。

ところで自動車整備士の免許って更新が無いんですよ。手間もお金も掛からなくて良いんですが、一方で情報が全く入ってこないデメリットもあります。

実は私が30年以上整備士免許をほったらかしてる間に、二輪自動車整備士免許が出来ていました。

バイク好きの私としてはこれは黙っておけません。是非取得したいと思っています。

またブログや動画配信の記事作りにも役に立ちますので、挑戦することにしました。

二輪二級自動車整備士に挑戦します!

自動車整備士の試験は年2回あるのですが、その内、二級二輪自動車整備士は秋の1回のみです。

実は令和3年度の秋の試験の願書受付は8月2日からたったの5日間だけなのです。

ブログ記事のストーリー進行上、本当はもうちょっと後にして欲しかったのですが、当然こちらの都合で動くものでも御座いませんので、話が後先しますが、先にやらせて下さい。

思い起こせば…

私が最初に自動車整備士の免許を取ったは30年ぐらい前で、二級ガソリンになります。

その直後、立て続けに職業訓練校の自動車整備科の指導員免許を取りました。

実は二級をなにか一つでも持っており、職訓校 指導員の免許があれば、比較的楽に他の二級が取れる特典があるのです。

そんな訳でその翌年にその特典を使って、学科試験合格だけで二級ジーゼル自動車整備士免許を取得しました。

職訓校 指導員の免許があるので実技試験が免除されたのです。

実はこの実技試験が大変で、実際には専門学校等で時間とお金を掛けて講習を受けて、実技試験の免除を受けるのが通常のやり方です。

今回はそれから30年は経っているのですが、同じスキームで二級二輪自動車整備士の免許を取ろうという訳です。

条件は以下の通りです。

二級二輪自動車整備士を実技試験免除で取得する方法

1. 何か一つでも二級自動車整備士の資格を持っている→ガソリンとジーゼルを所有

2.実務経験証明書→退職前に前の会社から入手済み

3.職業訓練校 自動車整備科 指導員の資格→取得済み

4.学科試験合格→10/3に受験予定

二級二輪の実技試験は事実上実施されておらず、専門学校等で結構な時間と費用を掛けた講習の受講と引き換えに免除される必要があります。

ですから職業訓練校の指導員免許による実技試験免除のメリットはかなり大きいといえます。

そんな訳で、この記事の読者と一緒に受験する企画は難しいんですが、バイク好きなら二級二輪の学科試験の問題は初見でも6割は解けると思います。

面白いので是非問題を共有しながら、秋の合格を目指したいと思います。

願書提出です

そんな訳で、今日は群馬県の県庁所在地 前橋に在る関東運輸局 群馬運輸支局に来ています。

関東運輸局 群馬運輸支局 所謂、陸事です。

随分とお堅い名前ですが、車検をしたり、クルマを登録する、所謂、陸運事務所です。

向こうに見えるのは群馬のシンボル 赤城山です。雲が掛かっていて夏山らしいです。

群馬県人の心、赤城山です。赤城山という山はなく火山体の総称です。最高峰は黒檜山1,828mです。

世の中はコロナですけど、車検は待ってくれないので、ここはいつも通りの盛況ぶりです。

一番奥に小さく見える車列が検査ライン待ちの行列です。コロナ前と変わらない風景

向こうの方に20~30台が検査ラインに入る為の列を作っています。

実は同じ敷地内にある群馬県自動車整備振興会に受験願書を出しに来たのです。

ここが群馬県自動車整備振興会です。

試験日は10/3(日)とまだまだ先ですが、シッカリ勉強していきたいと思います。

突然ですが第1問です!

SR乗り向きの整備士試験問題がありましたので出しますね。

SRファンの先達が結構苦労したと聞くステム ベアリングの問題です。

それでは回答です。

1番のプレーン ベアリングではありません。

プレーンベアリングは上の写真のように、見ての通り金属板の軸受けです。

高温で高回転する部分に向いており、ターボチャージャーのタービン軸やクランクシャフト、それからコンロッドの大端部などに使われます。

実際にはオイルの油膜を介して接触せずに回転させますので、二輪のステムには不向きです。

2番のニードル ローラ ベアリングでもありません。

これはその名の通りニードル、針のように細いコロでラジアル方向、即ち軸と直角の方向の荷重を受けます。

コロが細いのでベアリング外径を小さく出来る特徴があり、SRでもスイングアームの軸受けに使われています。

ただし、軸方向の荷重は受けられないので、スラスト ベアリングとセットで使われています。

4番のシリンドリカル ローラ ベアリングでもありません。

これも円筒状、即ちシリンダー状のコロでラジアル方向の荷重を受けます。コロが大きいので大荷重に向いています。しかしこれもアキシアル(軸方向)の荷重は受けらないので、バイクのステムには使えません。

正解は3番のテーパ ローラ ベアリングです。

バイクのステムはラジアル(軸に直角)方向とアキシアル(軸)方向の2つの荷重を受ける必要があります。

円筒状のコロが入っていますので、オフロードや大型バイクのラジアル方向の大きな荷重を受けられます。

またこのコロが斜めになっているのがミソで、アキシアル方向の荷重も受けられます。しかし受けられる方向は1方向になりますので、ステアリングヘッドパイプの上下に反転させて2個1組で使います。

続いて第2問です!

これはバイク好きもクルマ好きも、みんな大好き4サイクルの工程の問題です。

私も好きで試験に出たら、ちょっと解くのが嬉しくなります。

正解の前に内燃機関に詳しくない方もいらっしゃいますので、4サイクルエンジンの工程のおさらいです。

4サイクルエンジンはその名の通り、4つの工程を持ちます。1工程はそれぞれ約180度づつで、2回転720度で1回の爆発があります。

最初に吸気工程ですが、クランクシャフトの回転でピストンが下げられるときに青い吸気バルブが開いて燃料を含んだ空気がシリンダー内に吸い込まれます。

次にバルブは全部閉じられ、燃料ガスはピストンで圧縮されます。上死点を超える前に点火プラグによる点火が行われ、燃料ガスが爆発します。

それによる膨張でピストンは一気に押し下げられ、クランクシャフトを回転させ、これが出力になります。

クランクシャフトの回転でピストンは再び上昇しますので、赤い排気バルブを開けて燃焼されて排気ガスとなった燃料ガスを外に排出します。

このとき上死点に到達する前に青い吸気バルブが開かれます。

そして赤い排気バルブも上死点を超えても暫く開いているので、上死点付近では吸気、排気の2つのバルブが両方共開いているタイミングがありますので、これをオーバーラップと呼びます。

ですからこの問題の肝はオーバーラップという言葉を理解しているかが、まずは問われています。

正解は4番の4番シリンダーです。

圧縮上死点に在った2番シリンダーは180度回転したので膨張後の下死点にいます。オーバーラップはその1工程(180度)後に来ますので、点火が2番シリンダーより1工程先行する4番シリンダーになります。

ところでこの問題を編集していて思ったのですが、最近ではヤマハのクロスプレーンコンセプトのように直列4気筒でも不等間隔爆発を採用するものがあるので、技術の進歩に伴い、こういった問題も見直しが必要なようです。

また面白い問題を見つけたらご紹介します。

今回は以上になります。ご覧下さいまして、ありがとう御座いました。

それでは次回の記事でお会いしましょう!

動画はこちらになります

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