【SR400 メンテノート】面白レンチ買いました

バイク

はいどうも、こんにちは!秘密基地ひろしです。

30年ぶりにメインの工具を入れ替えましたのでご紹介します。

工具疲れ?

一体何があったのかというと、30年前にスナップオンの工具を買ってずっと使ってきたんですが、どうも工具疲れを起こしたようです。

机の右側の工具と手に持っているのが30年愛用してきたスナップオンです。

最近までずっとヤマハ SR400 ファイナル エディションの錆の記事を作ってたんですが、調査や防錆処理の為の部品分解作業が結構多かったんです。

整備作業は普段は楽しみなんですが、残暑が厳しいのでチョット嫌んなっちゃって、気が進まない自分が居ました(詩的表現です)。

暑いのに加えて寄る年波の影響ですかね?

今までスナップオンに拘って正統派の整備をやりたい、カーメーカーに勤めてましたし、整備士免許も持ってます。ましてや動画で整備の紹介をするからにはシッカリやらねば!と、チョット肩に力が入り過ぎてたのかもしれません。 

例えば「極力コンビレンチを使って下さい!」、「出来るだけスパナは使わないでね!」、とか「スパナを使うなら首が折れてる方向に回して!」ってうるさくやる訳です。

でも結局、コンビレンチにラチェット機能は無いので、ラチェットレンチに途中で切り替えます。

そうするとまた「エクステンションは最小にしてね!」とか蘊蓄が始まり、重い(約400g)ラチェットレンチを振り回しながら動画を撮っていると疲れちゃったみたいです。(夏バテ気味かな~)

面白レンチ発見!

普段ホームセンターは近所のカインズホーム、ビバホーム、ジョイフルホンダの3つに行くんですが、ビバホームで面白い首振りラチェットコンビレンチを見つけました。

ビバホームで見つけた首振りラチェットコンビレンチです。なんの変哲も無さそうですが、ラチェットの回転方向の切り替えが自動なんです。

30年間工具を買っていなかった私でも流石に首振りのラチェットコンビレンチやメガネレンチが出たのは知ってました。

でもこのレンチは私が知らなかっただけで有名なのかもしれませんが、普通刻印されているラチェットの回転方向が書いてないんです。

その代わり柄の部分にメガネの中心に向かってPUSH”って書いてあるんです。どゆこと?

これは回したい方向にレンチを回しながら押せば、その方向にラチェットが自動で切り替わる機能なんです。

コイツ何者なんだろうとしげしげと見ますが無銘で、レンチには只、クロームバナジウム鋼製であることと、例の”PUSH”以外の刻印が無いです。

パッケージはギミックが試せるように真ん中に渋く回る樹脂ナットがある吊るしもので、裏にはリクシルビバが販売元で台湾製のクロームバナジウム鋼製以外、ここでも記載が無いです。

ビバホームではこんなパッケージで吊られていました。青いのが樹脂の疑似ナットで押すだけで回転方向が切り替わるギミックがお店で楽しめます。

これはどうもビバホームが台湾から輸入した工具をOEM販売しているみたいです。

一応、ミラーツールなんですが小傷も多く、B級工具なんでしょうね。

そうなんですよ!こんななんちゃって工具は本当は買っちゃ駄目なんです。でも全サイズ買っちゃいました。

定番の6サイズ、8mm、10、12、14、17、19。

13mmもあったんですが滅多に使わないので除外です。

そもそも買っちゃダメな類の工具ですが、もし買うんだとしてもよく使う10mmか12mmでまず試すのが定石です。

では何故全サイズを買ったかというと、ビバホームに行く度に横目でチラチラ見てたんですが、どんどん売れていっても補充が無く、ワンタイムのOEMなら在庫が無くなれば販売が終わる、そして残り1個なんてのもありましたので、無くなる前に全部買ったという訳です。

値段は小さいので千円程度、大きくても2千円ぐらいで、6本全部9千円もしなかったというのもあります。

スナップオンの19mm辺りだと1本で9千円はしますから、安いと言えます。

各レンチのお値段はこちらです。結構リーズナブルでコスパは高いと思います!

ラチェットの回転方向の切り替えレバーは無く、回したい方向に回した時にラチェットが空回りすれば、メガネの中心に向かって押しながら回せば回転方向が自動で切り替わります。

仕組みとしては回転するラチェット部分に僅かなガタがあって、押して回すことでガタ分の偏心が起こり、回転方向が切り替わるみたいです。

首も降るし、スパナも付いてるんで当面はSR400の整備にメインで使ってみます。当然、これですべては賄えないので、スナップオンをバックアップ工具で使っていきます。

実演です

マフラーの取付ボルトって対辺17mmで大きいんですが何気に脱着が多いんです。

トルクも大きいですし、緩んでも手で回せないのでついついラチェットレンチを使いたくなります。

何でもかんでもラチェットレンチを使いたくなりますが、常用の3/8ドライブでは高トルクの締付、緩めは作業安全上危険です。

でも通常は1/2インチドライブではなく、3/8を常用しているので、柄が短く、高トルクを緩めるときに工具が外れて怪我の恐れがあります。また無理に力を加えて腰を痛める危険があります。

そこで、面倒でもここはキッチリとメガネレンチ等の適切な工具で緩めます。

面倒でも高トルクの締付、緩めには柄が長くてシッカリ荷重を掛けられるレンチを選びます。

しかしボルトが緩んでもまだ固くて手で回せないので、結局ラチェットレンチが再登場します。そして最後はボルトが緩くなってラチェットも効かなくなりますので、手で緩めます。即ちボルト1本の緩めに3つの手順を踏むので時間が掛かりますし、長時間整備をやっていると疲れる訳です。

そこで今回買った首振りラチェットコンビレンチの登場です。ラチェットの回転方向が自動で変えられるので、もうお構い無しにただガチャンとレンチをボルトに嵌めるだけです。

新レンチは何も考えずに、ただボルトにセットすれば準備完了です。

ボルトを緩めようと左に回してそのまま緩めばいいですし、ラチェットが空回りするならボルトの方向にレンチを押しながら左に回せば瞬時に回転方向が切り替わり空回りしなくなりますので緩められます。

そこからすぐ逆に締めたいのなら、右に回しながらボルト方向に押せばいいのです。

ボルトの方向に押すというアクションが入りますが、いつも押しながら回し出せば、特に直感的な動作さえも不要です。

この首振りラチェットコンビレンチ最大の特長は上記のように、

1.回したい方向に回しながらメガネの中心に向かって押せば回転方向が自動で切り替わる。

2.基本的にはコンビレンチなので、ボルト、ナットをキャッチしている2面と工具が直線で結ばれており、特に締付けるときはトルクをダイレクトに感じながら良い締付が出来る。

結構大事なことでボルト、ナットの2面と同じ回転面上で力を掛けられるので、ダイレクト感があり、トルクを体感し易いです。

3.通常の首振りレンチと同じですが、首を振るので、周りに障害物があれば首を折って使えます。また、スペースがあれば90度に首を折ってしまって、早回しレンチのようにも使えます。

デメリットもチャンと説明しておきますと、

1.ラチェット機構があるが故にメガネの側の部分が大きく、ボルトが窪んだところにあると側が当たって使えません。

レバーホルダーの締付ボルトは奥まっているので、このラチェットメガネレンチは全く入りません。

2.首振り部分のタッパがあるので、ここでも周辺に土手のような障害物があると使えません。

ここはリアのマッドガードになります。メガネをボルトに合わせられますが、首の部分がフレーム当たって使い辛いですし、フレームの塗装を気付ける恐れがあります。

3.前述のメリットが逆に最大のデメリットになるケースがあります。ラチェットの自動切り替えにはラチェット部分が偏心する必要がありますが、ボルト、ナットが手で回るぐらい緩いとラチェット部分が偏心出来ずに回転方向が切り替え出来ません。こうなるともう普通の首振りラチェットレンチと同じで工具を反転させるしかないです。

これはリアショックアブソーバーの取付けナットになりますが、指で回る領域ではラチェットの自動切り替えが出来ないので、いつまでたっても締付が出来ません。

まとめ

全サイズ買ってしまったので(ラチェットだけに)空ぶったらどうしようと思ったのですが、中々使えそうです。

兎に角、押し回しの癖を付ければ直感的なアクションも不要ですので、長時間の整備の際には疲労軽減になりそうです。

スナップオンのような一級品からB級なんちゃって工具に変えるのも話としては面白いので、暫くは使ってみて、またどこかで使い勝手の報告をしたいと思います。

以上になりますが、ご覧下さいまして、ありがとう御座いました。

次の記事でまたお会いしましょう!

動画版はこちらです

コメント

タイトルとURLをコピーしました