はいどうも、こんにちは!秘密基地ひろしです。
今回は前回のフロントフェンダー防錆処置に続き、中編ということで、リア周り部品の防錆処置とその部品脱着をお送りしたいと思います。
【動画版はこちらです】
他の防錆剤
前編の配信にたくさんコメントを頂きまして、ありがとう御座いました。
今、私はしゃかりきにクレのスーパーラストガードでなんとかしようとしてます。
でも他にも色々あって「ローバルというメーカーの常温亜鉛メッキ塗料っていうのを使ってますよ」とか「AZ長期防錆オイル216hというのを塗りますよ」と情報を頂いてます。
あとは「クレのシャシーコートクリアなんかもどうかな」と情報を頂いてます。
多分どれもいろいろ特徴があって、試してみるのもいいかもしれません。とにかくスーパーラストガードが正解って訳でもないので、いろいろ情報交換をさせて頂きながらやっていきたいと思ってます。
それから、ちょっと私なりに考えたのは、「これはやり過ぎか?」とも思うんですが、住宅用のシリコンシーラーはどうかなと。
あとは車のシャシブラックですね。
それと車の場合はボディの下側はアンダーコートという柔らかい弾力性がある塗料が塗られてます。
これはソフト99からスプレーが出てます。今、取り寄せ中ですので、これはS660の方ですけども、来たら使ってみたいと思ってます。
そんな訳で今回は中編ということでお送りしたいと思います。
グラブバー
まずはテールランプとリアフェンダーの防錆処理をしていきたいと思います。あとグラフバーですね。
最初にシートを外します。対辺12mmのメガネレンチで両側2本のM8ボルトを外せば、簡単にシートが外れます。
次にグラフバーを外します。リアショックアブソーバーの上側と共留めになっていて、ここの袋ナットは対辺17mmのメガネレンチで緩めます。
SR2号では袋ナットを外したらスタッドボルトが錆びてて、本当に即死しそうになりました。
このSR3号はまだ走行20kmなので、流石に両側共大丈夫ですね。
グラブバーの後ろ側は裏側からM8ボルトで留まってますので、対辺12mmのメガネで外します。こういう狭いところはラチェットメガネレンチが楽かもしれませんね。
これでクラブバーが外れますが、リアショックアブソーバーとの間にワッシャが入ってますので、位置関係を忘れず、また失くさないないようにします。
幸いグラバーには錆び無く無事でした。錆び易いのはブラケットの付け根とウェルドナット、荷掛けフックの溶接ですから、クレのスーパーラストガードを吹き付けます。
乾いてもベタベタしますから、触れる部分だけCRC556で清掃します。あとグラブバーの先端はパイプを潰してYの字型にしてますので、隙間があります。この中に防錆剤をたっぷり流し込んでおきます。
テールランプ
続きましてテールランプを外していきます。リアフェンダーと一緒に外したほうが世話無いんですけど、単独で外すことも考えて、車載状態から外していきたいと思います。
まずECUはゴムバンドで留まってるだけなので外します。邪魔でどかすだけなのでECUのコネクターは外しません。
ECUが外れたら3点締めになっているECUブラケットを10mmのラチェットレンチで緩めちゃいます。このECUブラケットを防錆する訳ではないですが、邪魔なんで外しました。
リアフェンダー上面の配線はちゃんと復元出来るよう、バラす前にスマホで写真を撮っておいた方が良いです。特に黒いハーネスカバーはハーネスの折り方も独特なので、カバー自体の留め方も含めて記録しておいた方がベターです。
それでテールランプのハーネスを抜いていきます。黒、青と黄色のギボシ端子を抜きますが、端子からハーネスがスッポ抜けないように、古い車なんかは注意しないといけないです。
テールランプのハーネスはこのリアターンランプのものと三本束ねてインシュロックで留めてあるんで、大変残念ですけど切っちゃいます。
次にテールランプハーネスのリアフェンダー上側の引き回しを外します。
そしてリアフェンダーの裏側ですが、テールランプハーネスは板金クランプ6か所で留まってます。これは手で簡単に曲がるので全部外します。板金作業は手を切り易いので注意が必要です。
ハーネスの貫通部に黒い割りグロメットがあります。これはリアフェンダーの穴がギロチンになってハーネスが切れるのを防いでますから、結構重要なパーツになります。
後で外すのが面倒臭いんでナンバープレートを先に外します。M6ボルトで対辺10mmですから、ソケットレンチとメガネレンチで外します。
そしてテールランプの前側を10mmのソケットレンチで外していきます。ここのメッキの裏板はテールランプの光度を上げる為に付いてる反射板なんだそうです。反射板を挟んでグロメットでフローティングする構造になっています。
SR2号は、このボルトの首周りに錆が出たので、ここも防錆していきます。反射板の穴周りにも錆びが移ってたんでスーパーラストガードを吹いておきます。フローティングマウント用のゴムブッシュはスーパーラストガードで侵されちゃいますので、外してから塗ってください。
テールランプを、裏からハーネスを押し出しながら外します。SR2号は幸いテールランプはどこも錆びてなかったので、今回も防錆の対象外です。
次にテールランプブラケットですけど、M6の通しボルトと袋ナットの4点締めになってます。10mmのソケットレンチで緩めていきますが、ちょっと厄介なのは表側のボルトの頭を押さえないと共回りして外れません。昔のSRの反射板はここではなくテールランプの両側にあったんで邪魔しなかったんですが、今は真ん中に付いてますので、奥側のボルトを押さえられません。なので、手前の2点から緩めていきます。
下側のボルト2本は反射板と共締めでワッシャは一切無いです。一方、上側の2本はボルト側にワッシャが入りますので要注意です。
テールランプブラケットはラバーマウントになっているので、ゴムのグロメットの中にカラーが入ってます。ですから作業中に落とさぬよう注意が必要です。
テールランプブラケットの中には沢山パッチが貼ってあるんですが、周りが茶色くなっていて、ちょっと錆びてるんでしょうね。
新車なので完全にメーカー不具合ですが、まあ、しょうがないんで防錆していきます。
テールランプブラケットの裏の防振ゴムはスーパーラストガードで侵されちゃいますんで、カラーを抜いてゴムを外します。このカラーは、なんと長短二種類あって、上側が短い方です。
テールランプを防錆処理してきますけど、まあ簡単です。もう全面にスーパーラストガードをぶっかけます。板合わせの隙間にも中までスーパーラストガードが浸透するように塗っていきます。
リアフェンダー
次にリアフェンダーを外していきますけど、どっちみち黒いゴムのハーネス留めは外さないと防錆剤に侵されちゃうんで、こいつを外して、リアターンランプハーネスも外します。
ハーネス留めはリアフェンダーの裏側に向けて三角錐上の突起が刺さっているので、コイツをつまんで表側に押し出します。この際シリコンスプレーをぶっかけておくと外れ易いですし、コイツのダメージが少なくて済みます。
ハーネス留めが外れたら、リアターンランプハーネスの方も樹脂クランプを外しておきます。
それからT字型の黒いゴムシートがリアフェンダーとマッドガードの間から水が入ってこないように貼り付けてあります。両面テープで貼ってあるだけなので、簡単にベリベリって剥がしておきます。
リアフェンダーは前後2か所の両側、計4点締めです。M8の通しボルトを裏から入れてナットで締まってます。対辺は12mmなのでソケットレンチとメガネレンチで緩めていきます。
リアフェンダーの取付ボルトはワッシャが入ってますので、失くさぬよう気を付けます。ナット側はワッシャ無しです。
それでボルトが外れたらリアフェンダーを上に抜いて外します。
リアフェンダーが外れましたが、一見したところ錆びは無いですね。きれいなもんです。これは良かった。
リアフェンダーの防錆をやっていきますけど、やっぱりゴムが侵されちゃうんで、穴埋めプラグとカラーを外してからゴムブッシュも抜いておきます。
スーパーラストガードで防錆していきますが、前回のフロントフェンダーと同じで、先に逆さにして塗って乾いた後、端末のヘムのところを塗って、正置きにして乾かします。
SR2号で錆びていたのは、ハーネスの板金クランプの溶接部ですから、ここに入念にぶっかけておきます。
また内側側面のリンフォースの隙間も万遍無くスーパーラストガードを浸透させます。
後部のクロスメンバーは袋構造があるんで、穴なんかも含めて中までスーパーラストガードを吹いていきます。
それからSR2号は、外側の取付け用パッチも錆びてましたので、ここも吹き付けが必要になります。
リアフェンダーの内側にスーパーラストガードが垂れてきますので、筆で均して裏面全体に塗り拡げます。
ただ、ここも前編のフロントと同じで、裏面全体が乾いてもベタベタになりますから、バイクを走らせたときに砂利が付きます。ですから、やるやらないの判断は個人にお任せしたいと思います。
はい、そうこうしてるうちに乾きましたので、ヘムの部分を塗っておきましょう。スーパーラストガードをヘムの中に充填して、中に残るようにひっくり返して正置きにして乾かします。
リアショックアブソーバー
次にリアショックアブソーバーなんですけど、SR2号は車体側のスタッドボルトがまっ茶に錆びてたので、リチウムグリスを塗っとこうと思います。ワッシャは上側が薄くて、下側に厚いのが入ってますので注意が必要です。
2本サスは便利で、片側ずつやればオッケーなんですけど、スタッドボルトの根本にワッシャが入ってますので落とさないように注意して下さい。
本来、ボルトの山にグリスは塗らないんですけど、SR2号のスタッドボルトはきれいに錆びてましたので塗っておきます。ついでにリアショックアブソーバーのゴムブッシュが乗っかるところも一緒に塗っておきます。
それからリアショックアブソーバー自体もちょっと怪しいんで、部品の付け根や板合わせの部分にスーパーラストガードを掛けておきます。頂いたコメントでは、この中が錆びてたっていうのもありましたので。
スーパーラストガードを表面に吹くと流石にベチャベチャなんで、上っ面だけウェスで拭いておきます。
復元していきますが、ここの締付トルクは32Nmなんですよ。だけどグリスを塗っちゃったんで、規定トルクで締めるとスタッドボルトの軸力が上がり過ぎちゃいます。そこで、ちょっと少なめに加減して締めます。こればっかりは何Nmで締めると良いとは言えないんで、ボルトが伸びない程度に感覚で締めることになります。
チェーンカバー
次にチェーンカバーなんですが、後側の締付は簡単に外せますが、前側は狭くて簡単には外せないんで、ここは潔くマッドガードを外します。両側2点をM6ボルトで留められてますので外しちゃいます。
マットガードを外すと、チェーンカバーの前側の締付部がモロ出しになりますので、10mmのメガネレンチで緩めていきます。前側が外れれば、後側は簡単にボルトが緩められますので、チェーンカバーがこれで外れます。
リアフェンダーがついている状態でチェーンカバーを取り出すのはかなりパズルで、出来なくはないんですけど、傷付きそうですし、SR1号では前側のブラケットを曲げちゃった経験があります。そこで、ここは潔く、簡単に外れますんで左のリアショックアブソーバーを外したほうが近道みたいです。左のリアショックアブソーバーさえ外せば、簡単にチェーンカバーが出し入れ出来ます。
チェーンカバーも防錆していきますけど、前側の締付部にゴムグロメットがあります。防錆剤で侵されちゃいますので、先に外しておきます。因みにこのゴムグロメットは向きがありまして、鍔が小っちゃい方が上になりますので注意が必要です。中にカラーも入ってますので失くさないように注意します。
ゴムグロメットが外れましたらスーパーラストガードを塗ってきますけど、前にSR2号で錆びていたのは前側の足の溶接の継ぎ目です。ここに防錆剤を掛けます。
あとゴムグロメットが嵌ってた部分は、板金が二枚合わせになってて非常に怪しいんで、ここにもたっぷり防錆剤を掛けちゃいます。
それから後側のブラケットの合わせ部が一番怪しいです。ここはリンフォースというかパッチ構造になってますので、板金同志の隙間に充填するようにスーパーラストガードを掛けていきます。
それから表面も、SR2号ではここから錆び汁が出てましたので、スーパーラストガードを隙間に充填しておきます。
下辺は全体的にヘムになってますんで、ここもスーパーラストガードで満たしておきます。特にSR2号ではここが錆びてました。重力で、ここに水が溜まって錆び易いんでしょうね。
防錆処置が終わったらチェーンカバーを取り付けます。
チェーンカバーは後側からボルトを締めちゃうと、前側の締付穴が合わなくなっちゃうんで、M6ボルトは前から仮締めして行きます。取付ける前に前側のゴムグロメットとカラーを忘れないようにします。ゴムグロメットは下側の直径が大きい方向が下側になりますので要注意です。ゴムグロメットの中には金属のカラーが入ります。取付の途中で落っこっちゃうことがあるので、締付の直前に付けた方が良いかもしれません。
取付ボルトは首下が20mmの長い方のM6になります。これにワッシャが入ってます。ヤマハのボルトってワッシャが取れるタイプなので、ちょっと面倒臭いですね。
このボルトの仮締付は超やり辛いです。斜めになってボルトが齧ると、スイングアームの修正が滅茶苦茶に大変なので慎重にしっかり芯出しして仮締めしていきます。ここの締め付けトルクは7Nmになります。
それで前側が締まりましたら後側は簡単です。首下が14mと短い方のM6ボルトになります。締付トルクは同じく7Nmになります。
リアフェンダー取付
リアフェンダーの取付ですけども、防錆処置後にゴムブッシュ、カラー各4個を取付けます。このブッシュは向きは無いです。
リアフェンダーを車体に取り付けM8ボルトで留めていきます。首元にワッシャを入れるのを忘れないようにします。
リアフェンダーの内側からこのボルトを通して外側からナットで締めます。締付トルクはサービスマニュアルに記載がなかったんですけど、M8なので多分16Nmだと思います。
テールランプ ブラケット取付
次にテールランプブラケットを取り付けていきますけども、ゴムシートのブッシュを嵌めて中にカラーを入れます。カラーは上側2つが短くて、下側2つは長い方になりますので、要注意です。
それで取付ボルトなんですけど、上側2本は首下にワッシャが入ります。ブラケットの表からこのボルトを通して、リアフェンダーの裏側からM6のナットで締めていくんですけども、ここにワッシャは入りません。締付トルクは多分7Nmだと思います。
最後に下側の2点を締めますが、反射板を共締めしますのでワッシャが入りません。同じくM6のナットで裏から7Nmで締め付けます。
テールランプ取付
テールランプブラケットが付いたらテールランプを取り付けます。ここの締付はラバーマウントになっていますので、ゴム同士が中で噛み合うように注意が必要です。締付トルクは恐らく7Nmだと思います。
この状態でテールランプのハーネスがリアフェンダーの中に垂れてます。リアフェンダー上面の穴から表側に出てくるんですけど、割りグロメットを先付けするとハーネスを通すときに落ちっこっちゃうんで、ハーネスを通した後に取付けます。
リアフェンダーの裏側の板金クランプ6か所にテールランプハーネスを入れて、手で曲げて固定します。手を切らないように注意します。
それでハーネスが通ったら割りグロメットを後から付けます。付ける向きは小さい径の方が下側になります。で、こういうときはシリコンスプレーを塗ると簡単に入ります。こういう部分は板金の板コバがギロチンになって、5万km、10万kmと走ってるとハーネスが切れちゃいますから、確実にこのグロメットがハーネスを守る向きに付けます。
それでハーネスが通りましたら、リアターンランプのハーネスと一緒に黒いゴムクランプで留めるんですけど、ここもシリコンスプレーを塗って、リアフェンダーの裏側からプライヤーでゴムクランプのヒゲを引っ張れば簡単に付きます。手でも出来るかもしれません。
リアフェンダー上のハーネスの引き回しが終わりましたら、青、黄、黒のギボシ端子を結合して行きます。で、コイツ、なかなか悪名高くて、節度感があまりないんですけど、それでもカチンと嵌るところがありますので、そこまでしっかり挿入するのが大事です。
それからECUブラケットをM6ボルト3本で締めます。締付トルクは7Nmですね。
そしてECUをゴムバンドで留めます。
グラブバー取付
グラブバーの取付なんですけども、セットするときに一番内側に外径の小さいワッシャが入って、リアショックアブソーバーがあって、それから薄い大ワッシャ、その外がグラブバーになります。
後側の締付はリアフェンダーの内側からになります。体の反対側からボルトを入れる作業って軸心がなかなか合わないんで、出来るだけ工具は使わずに手で締めてから工具で本締になります。締付トルクはM8だから恐らく16Nmですね。
前側は袋ナットで締めていくんですけど、グリスが乗っかってますんで、締付トルクは32Nmなんですけど、グリスが無いときに比べてスタッドボルトの軸力が上がってしまいますから、ボルトが伸びてないか感触を確かめながら締めていきます。
ボルトに少しでも伸びそうな感触があったら、そこで締付を止めた方がいいです。じゃあ、一体何Nmで締めればいいかはグリスが乗っちゃうと摩擦係数が変わっちゃうので、何とも言えないです。
これでリア周りの防錆は完成です。次回は最終の後編、ヘッドランプ、メーター周りに続きます。
ご覧下さいまして、ありがとう御座いました。それでは、また!
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