はい、どうもこんにちは!秘密基地ひろしです。
今回のお題、地獄の車検月間とはなんぞや?というと、厳密には月間じゃなくて、2021年10月から3月までの半年間にバイクと車合せて5台の車検を受けなきゃいけなかったんです。しかも全部ユーザー車検で。
【動画版はこちらになります】
バイクや車を買うときって何も考えないですから、性というか、地獄というか、後で車検がかたまって来ちゃうんですよね。
それで21年10月はカワサキのW650、通称ダブロク、10月末がヤマハMT-09、明けて1月がスバルの軽自動車ステラ、それから2月がハーレーダビッドソン スポーツスター XLH883、通称パパサン、更に3月がスバルフォレスターということで、3月までに5台のユーザー車検を行います。
複数台持ちの性と申しましょうか、カミさんに怒られますので、ユーザー車検以外の選択肢はないんですね。
光軸調整
ヘッドランプの光軸の調整はユーザー車検最大の鬼門、これ以外はなんとでもなるといっても過言ではありません!
ユーザー車検を愛好される方も、当日に検査に落ちると面倒なんで、ここだけはちゃんと事前にお金を払ってテスター屋さんで合わされることが多いと思います。調整料金は、だいたい1,000~2,000円ぐらいですかね。
ただ私はそこもケチりたいのでDIYしてます。
四角四面なことをいいますと道路運送車両法の保安基準では、所謂ハイビームのことは走行用前照灯といい、ロービームはすれ違い用前照灯っていいます。
昔は全部ハイビームで検査したんですけども、20年ぐらい前からは、ロービームでやりましょうってことで国交省は変えてきてますので、新しい車両はすれ違いで検査することが多いんですけども、古い車両だけなんでしょうか、ハイビームで検査することが多いです。
ヘッドランプはハイビームで100m先の、ロービームで40mの障害物が発見出来ないといけませんが、その差はヘッドランプが機能として持ってますから、ローかハイどっちかで合わせればいい訳わけなんですね。
そうすると100mで合わせるのは結構距離があるんで辛いですから、ロービームを40m先に合わせればハイビームのときに100mも自然に合うことになります。
そんな訳でロービームの高さが40m先になっているかどうか確認しようって訳で、夜な夜な田んぼの中の一本道に行きます。
道路の中央にセンターラインがありますが、これの白いところは5mで、破線で何も書いてないところは5mなので、4セットで40mなんですね。
なので、ここを走ってみて、ロービームが40m先を照射しているかどうか確認するというのが、車検の前日の恒例行事になってます。
調整する場合は安全な場所に停めて行います。
実は秘密基地ひろしの格納庫を使って、3m離れた位置から光軸の高さを測ったりしてるんですけど、なんとなく不安になるので、いつもこうやって夜な夜な確認してました。
でも実は今は面倒臭いんで、家の前でどこまでが40mか測ってあるので、それで調整をしてます。
でも意外に道路上にも正確な物差しが置いてあるという事例のご紹介でした。
法律上ロービームで40m先の障害物を見つけられることが求められますが、実際の試験場の試験機の閾値、すなわち公差がプラスマイナス何メートルまでOKなのかよく分からないので、40mを切らないよう、だいたい50mぐらいで調整しています。
この15年間に概ね毎年3台は車検を受けてますが、車も含めて光軸検査に落ちたのは2回だけですね。
1回目はスバルのR2という軽自動車だったんですけど、そいつは新車から1回目の車検だったんで、大丈夫だろうって鷹を括ってたんですね。
恐らくサスペンションの初期のヘタリが顕著で光軸が狂ってたんでしょうね。
その時は時間が無かったんで、泣く泣く近くのテスター屋さんで2,200円を払って、調整をお願いしました。
2回目は4、5年前にハーレーパパサンが駄目でした。
実は光軸検査NGの場合、検査員が高い低い、左右のズレを教えてくれるんですよ。
その時はお金をケチって昼間ですけども、陸事の敷地って広いんで、端っこの方に行って、この辺が40mだろうと地面に這いつくばって覗き込んで、ちょっと目を悪くしちゃいますけども、カットラインを確認して、光軸調整しました。
責任は持てませんが、私の場合は大体こんな方法で、夜な夜な50mぐらい先にロービームで合わせて、光軸試験を受けて、概ね合格してます。
でも落とし穴があって、結構上下ばっかり気にしてて、左右に振れてることがたまにあるんですよ。
なのでオートバイの場合はヘッドランプが真っすぐになっていれば、だいたい左右振れはOKですから、上から見て、ちゃんとレンズが正対しているかどうか、ライトケースとかとの段差を見れば分かりますんで、そんな感じでいつも合わせてます。
ユーザー車検の進め方
本記事はユーザー車検の実際のやり方をザックリお伝えして、「これだったら俺にも出来る!」とか、「これはちょっと俺にはな~」みたいな感じで見てもらえればいいかと思っています。そんな訳で書類の書き方や点検のやり方の詳細は割愛しますので、大変申し訳ないんですけれども、細かいところは別の情報から取り、合わせて見て頂ければと思います。
今回は珍しくカワサキ W650の登場なんですが、2000年に初登録したんで、21年っていうことだから、10回目の車検になるんですかね。
それでへッドランプの光軸の調整の話を先にしちゃいましたが、順番としては、まず車検の期間の確認になります
自動車検査証、いわゆる車検証ですよね。これの左下のところに「有効期間の満了する日」っていうのが書いてますから。この1か月前から継続検査が受けられるようになるので。その期間で受けることになります。
一番最初にしなきゃいけないのはユーザー車検の予約ですね。
ユーザ車検の予約は今はすごく簡単になっていて、スマホで出来ます。
自動車技術総合機構がやってる「自動車検査インターネット予約システム」です。
そこで初めての方は新規アカウント登録すれば車検の予約が取れます。
ユーザー車検の予約は当然、平日のみですが、1日に4ラウンドあって、午前中が2枠、午後も2枠、だいたい1時間半ずつ、9時から夕方の4時までやってるような感じです。
そこで好きな枠の予約を取りますが、私の場合は朝二番の10時30分からの枠を取ってます。
なんでかっていうと、朝一番は道路が混んでますし、例え光軸検査で落ちても、午後まで使った再検査で挽回が効くからです。
場所は私の場合、前橋と佐野の二つが近いんで、どっちかに行ってるんですが、予約はだいたい一週間ぐらい先しか取れないような混雑状況ですね。
だから早め早めに取らないといけない感じになってます。
スマホで車検の予約を取るとメールで予約した内容が返ってきます。
その時に当然、車検の日付と時間帯、それと予約番号4桁が入ってます。これが当日、ユーザー車検の申請窓口で必要になります。
書類の準備の前に用意しなきゃいけないものとして、バインダーがあります。
私は、コクヨの横型のバインダーを愛用しているんですが、書類はA4横が多いので縦型は駄目です。
プロの皆さんもこれでやってて、お互いに効率よく検査を進める為の最低限のマナーかなっていう気はしてます。
私の場合、カスタムしてあって、バインダーの4隅の金属の補強を、バイクに傷がつかないように全部外してあります。
次に書類の準備ですね。
書類は全部で7枚用意することになっていて、車検の当日まで自宅で出来るのは、このうちの4枚です。
1枚目は当然、自動車検査証ということで車検証になりますので、これは皆さんお持ちだと思います。
2枚目は自動車損害賠償責任保険証明書ということで、まあいわゆる自賠責ですよね。これの古いやつ、車検が今回満了するところまでカバーできている自賠責の証明書です。これは普通、車検証と一緒に置いてあるので、問題無いハズです。当日に陸事で新しい期間分の自賠責に入りますので、新しいものと古いものをセットで提出することになります。
3枚目は、軽自動車税納税証明書です。これは春に税金を払うと市町村から証明書が送られてきますよね。それを大事に取っておいて持って行くということになります。
それから4枚目は点検整備記録簿ということで、二輪の場合、最新は別表第7っていうのになっていて、インターネットのサイトでダウンロード出来ます。
残り3枚の書類ってなんだっていうと?継続検査申請書、自動車検査票、それから自動車重量税納付書ですね。
これは陸事で只で貰えますので、当日、陸事に行ってから書いた方が良いです。
事前にガメておいて書けば早いんですけど、書式が変わっている恐れもあるので、当日書くようにしてます。
車両点検
心構えみたいなところなんですけれども、ユーザー車検の一番の目的は安くあげるところだと思います。
それは自分で点検をやることが前提だと思うので、まあちょっと難しいところもありますけど、しっかりやって行く必要があるのかなと思います。
一番最初に検査員が確認するのは灯火類ですね。
ライト、ウィンカー、それからブレーキランプとかいったところですね。
車検当日に点かないランプがあると一発アウトですから、そういったものの事前確認が必要になります。
それから以外に落とし穴なのがホーンですね。めったに鳴らさないものの、当日鳴らないってことは多分無いと思いますが、事前の確認が必要になります。
それから、いろいろタイヤの空気圧、ブレーキパッド、タイヤの溝残り、ブレーキレバーの遊びとか、点検、調整すべきところを一応一通りやっていくような形になります。
ご注意頂きたいのが、例えば、プロペラシャフトの点検とかなると、シャフトドライブのバイクって稀なので、チェーン車の場合は該当なしになりますので気をつけて下さい。
それから冷却装置、水漏れの点検項目もありますが、空冷バイクにはこれはないです。
それからガソリンエバポの吸着のチャコールキャニスターというのは、SR400のファイナルエディション5型には付いてますけども、4型や古いバイクについてませんので、無いものが点検されているっていうのがないよう注意が必要だと思います。
車検当日
車検当日になりました。今日は第2ラウンドということで、10時30分から12時まで1時間半のラウンドに予約をしてますので、ちょっと早目に行って、書類を書きたいと思ってます。
肝心の行き先なんですが、群馬でなくて栃木の佐野自動車検査登録事務所というところに行きます。
まあ陸運支局っていう名前じゃないから、ちょっと一格落ちるんですかね。
持ち物なんですけど、カワサキのダブロク!これはまあ、当たり前ですよね。
それから書類が、事前に揃えた車検証、自賠責の証明書、納税証明書、それから点検整備記録簿ですね。
この4枚を持って行きます。で、残りの3枚は現地で入手します。
それからお金が必要です。昔はバイクブームで若い人の事故が多かったんで、自賠責がドえらく高い時期があったんですけど、今は2年で1万円しないぐらいです。
それから重量税が3,800円ぐらいで、あとは検査費用諸々で1700円ということで、15,000円ぐらいが必要です。
あとボールペンと鉛筆で使い分けて記入しなきゃいけないので、両方要るのと、まあ鉛筆とくれば消しゴムですね。
それから例の横型バインダー!
あとは気休めですけど、工具ですね。特にヘッドランプの光軸検査は落ちる可能性があるので、調整用の工具を持って行きます。
あとは10、12mmのコンビレンチとプライヤーぐらいでしょうか。
当日のNGは光軸以外はどうしようも出来ないでしょうから、検査に落ちても第2ラウンドであれば、家に帰って直して午後のラウンドでリベンジも予約が無くても出来きます。ただし検査は当日3回までですからリベンジが2回出来ます。
検査に3回落ちると、もう一回お金払って別日にやり直しになります。
事前に光軸調整をしましたが、結局、古いバイクなんで、カットラインがはっきりしないんですよね。なので陸事の検査に落ちるとしたら国産の場合、光軸だけです。
外車の場合は排ガスが結構厳しいことがあるので、特にうちのパパサンなんかそうですけども、まあ国産の場合はエンジンを変にいじってなければ検査に落ちることなんてないですから。光軸調整に全集中!って感じですね。
テスター屋さん
佐野の陸事に近付いてくるとテスター屋さんがあります。
一応検査機器を全て揃えていて、特に光軸調整をここでやってくれます。他にも保険の加入や申請書類の代書もやってくれます。
こういったテスター屋さんがどの陸事にも近所に二つか三つあります。
検査に不安がある方はここで、有料ですけど、事前に検査、調整してもらうのも有りです。
面白いのは光軸調整を一回だけ頼んだことがあるんですけど、業者かユーザー車検かって聞かれるんですよね。で、業者なら1,100円で、ユーザーは2,200円取るってそんな感じでしたね。
検査本番
はい、到着しました。ここが栃木運輸支局、佐野自動車検査登録事務所でございます。
まずは自動車検査登録事務所(左手前)っていうのがあって、佐野の場合、2番窓口がユーザー車検の申請窓口になっています。
そこに自動車検査票、継続検査申請書、それから自動車重量税の納付書の3枚が置いてあるの貰って書きます。只です!
ちゃんと記入用のカウンターがあって、書き方の例もちゃんと置いてくれてありますので、初めてでもOKです。
3枚を書けば、これで全7枚の書類が揃ったことになります。
次にどこの陸事もだいたい同じなんですけど、別棟で、ここの場合は栃木県の自動車整備振興会が色々と車検や登録をサポートしています。
ここで自賠責の加入が出来ます。自賠責に入ったら、近くで印紙を売ってますから、重量税と検査費用の印紙を買って貼って貰います。これで書類の準備が完了です。
2番のユーザー車検の窓口に戻って車検の申請をしてから、検査コースに自車で進むことになります。
車の検査って大変なんで、必ずラウンド間の休憩はシッカリ15分取られますので、その間はひたすら待ちです。
四輪のコースはいつも混んでて並ばなきゃいけないんですけど、二輪はいつもガラガラです。
陸事にはだいたい検査ラインが4つあって、一番端っこが二輪専用になっていることが多いです。
ここ佐野の場合は一番左の一番が二輪専用なんです。
検査ラインに入る直前に検査員による点検があります。人に検査してもらうのはここだけで、後は一人旅です。
その後は自車に乗って一人で中に入って検査ラインを操作します。初めてだと操作出来ないので、何気に検査員に初めてであることを伝えれば、付きっ切りで懇切丁寧に使い方を教えてくれますので、大丈夫です。
また事前に申し込めば見学させてくれる陸事もあると思います。
そんな訳で最新の検査設備を使って、自分で自車の検査するっていうのも、なかなか非日常的で面白いです。
検査終了
只今、検査ラインでの検査が終わりまして、無事に合格がもらえました。
ヘッドランプの光軸検査がいつもドキドキするんですけれども、今日も一発でOKでした。
夜な夜な徘徊して確認した甲斐がありました。
検査に合格すると検査ライン中央の総合判定室というところで合格のハンコもらって、最終的に最初の2番窓口のとなりの1番が新車検証の発行所になってますので、そこに合格した書類を提出すれば、新しい車検証とシールがもらえて終わりになります。
今回の出来高
無事に車検を全部終了しまして新車検証とシールを頂戴しました。
本日の出来高ですが、自賠責は2年9,270円と安かったんですけど、重量税は5,000円ということで、なんで上がったんだろうってさっき調べたら、登録から18年超えると3,800円から5,000円に値上がりするみたいですね。
こういう旧車いじめはやめてもらいたいですよね。まあ廃ガスが臭いとか色々あって、なんかそういうことになっちゃってるんでしょうね。
あと検査用の費用が1,700円ということで、総額で15,970円で上がりました。
ユーザー車検の最大のメリットは、全部自分でやれば、必要経費以外は掛からないということになります。一方、点検とか整備は自己責任になります。もし興味がある方がいらっしゃいましたら、参考になれば幸いです。
以上になります。ご覧下さいまして、ありがとう御座いました。それでは次の記事でお会いしましょう!
コメント