はい、どうもこんにちは!秘密基地ひろしです。
今回はホンダ S660の車載ジャッキのお話をしていきたいと思います。先日、私の愛するS660も無事に一ヶ月点検が終わりました。
一ヶ月点検が終わるまでは、あまり余計なことをしないようにしようと思って、まあアースボルトの防錆ぐらいはやりましたけども、それ以外は乗ったり降りたり走らせたりというぐらいで何もしてなかったんですけど、これからは車体を上げてタイヤハウスから色々出来ることをやっていきたいと思ってます。
そこで、まずはこの車載ジャッキでボディを上げていく訳なんですけど、出来るだけ車にダメージを与えようなやり方でやっていきたいと思ってます。今回はそういった点とジャッキのプチカスタムをお届けしたいと思ってます。
【動画版はこちらです】
スバル車の場合
まずは比較ということで、うちの軽自動車スバル ステラなんですけど、スバルの場合はどうなっているかというとジャッキポイントはサイドシルのアウターパネルのフランジに切り欠きが付いていて、「ここにジャッキを掛けよ!」と言わんばかりになってます。
実は車の外板の厚さって基本的にはたったの0.7mmなんですよ。凄く薄いでしょう。更に燃費を追求する車種なんかは0.65mmとか拘って軽量化を追求してます。
スバルのお客さんで、この目印の切り欠きにはどんなジャッキもそのまま掛けても良かろうと思ってる方がいらっしゃるかと思いますが、それは大きな間違いです。ここにそのまま掛けて良いのは車載ジャッキだけです。
外板はたったの0.7mmですから、絶対にここに荷重を掛けては駄目です。凹みます。目印の切り欠きは薄い外板部ですが、内側は厚めの板になっていて、しかも凸形状で強度を増していますから、ここで荷重を受けます。
車載ジャッキの場合、正しく切り欠きの位置に掛ければ、内側の剛性のある部分だけをジャッキが持ち上げますから、薄い外板にダメージが出ないという訳です。
注意が必要なのは、汎用のジャッキ等、受けがお皿のようになっているものを切り欠きに当てると、切り欠きがあるボディ側のフランジが変形したり塗膜が割れる可能性がありますから十分注意が必要です。
スバルの場合、車載ジャッキでボディを持ち上げると、フランジの内側の板しか持ち上げないので、そのままで使っても問題無いですが、私の場合は大事を取って、ジャッキの受けに軍手を被せて上げてます。まああんまり気を遣ってもしょうがないんですけど、内側のパネルのダメージ、特に塗装も少なくて良いかなと思います。
ホンダ車の場合
次にS660なんですけど、私はホンダの車を買うの初めてなんで、みんなこんな風になってるのかよく分かんないんですけど、ジャッキポイントは非常に分かり易くて、サイドシルのフランジのスポット溶接してる部分を業界では拝みっていうんですが、拝みから飛び出てるジャッキアッププレートにジャッキを掛けます。
このジャッキアッププレート、板厚は2.3mmということで厚めの定番サイズですね。これがジャッキ受けとして、サイドシルのフランジをスポット溶接する時に一緒に取り付けられています。
ビジュアルではホンダの方がスバルより初心者には分かり易いですね。内側の板金でジャッキアップしなきゃ駄目なことを理解する必要がなくて、ここを持てば良し!という風になってます。
そんな訳でS660の車載ジャッキの受けは溝付きタイプになってます。
もうここでお分かりだと思いますが、このままジャッキアップしちゃうと折角、黄緑で綺麗に塗ってくれているジャッキアッププレートにダメージを与えちゃうんで、さっきのステラのように少なくとも軍手とかウエスでもなんでもいいですから、受けに掛けたうえでジャッキアップするというのを推奨したいと思いますし、「そんなのやってるよ」って話なんだと思ってます。
まあS660は小っちゃなスポーツでカッコ良いんで、車載ジャッキもそんな傷防止をプチカスタムしていきたいと思います。
ジャッキアップ時の注意点
これは私自身に対する戒めなんですけども、私は後輪駆動の車を今迄持ったことがなくてS660が初めてなんですよ。
特に後輪を上げるとき、前輪はパーキングブレーキもドライブシャフトも何も付いてないフリーですから、ジャッキがパターンと前後に倒れる可能性がありますので、必ずタイヤ止めを対角上のタイヤの前だけでなく後ろにも二つ嵌めなきゃいけないっていうのがS660の注意点ですかね。
どんな車でもジャッキアップ時の輪止めは必要ですが、FFとか4駆であれば前後共に何かしらのストッパーが付いているので、少し安心ですが、後輪駆動車はちょっと要注意ですね。
ジャッキ後傾に因る荷重集中
S660の場合、後輪を上げるとディメンジョンの関係でジャッキが2、3°なんですけど、後傾します。そうするとボディのジャッキアッププレートの前側のエッジに当たって、一見、面で上げているようで実は荷重が一点集中です。サイドのジャッキアップは車を対角に上げますので車重830kgの半分400kgぐらいの力が一点に掛かり、軍手やウェスでは簡単に切れてジャッキアッププレートに傷が付きます。
天然ゴム:3mm厚
そこで今回は車載ジャッキのプチカスタムってことで、結構楽勝だと思ってたんですが、布では簡単に切れちゃうんでゴムシートを買ってきました。厚みは2、3mmあれば十分かな?ということで、素材は天然ゴムです。
値段はたったの95円ということで、コイツをジャッキの受けの溝にベタ貼りすれば今回の記事は、はい、終わり~!と思ってたんですけど、そうは問屋が卸さなくて、そもそもジャッキ単体だけで上げた場合、ジャッキ受けの外側の土手がアウターサイドパネルに当って、板金まではいかないんですけどアンダーコートと接触しちゃうんですね。
ジャッキの受けは幅が30mm、そして溝の幅が10mmです。この溝に入るようゴムシートを切って貼って、ジャッキアップしてみたんですけど、まあ見事にゴムシートが切れちゃいました。
まあ車にダメージはなかったんですけど、繰り返しは使えないみたいです。S660、軽なのに恐るべし!
はんこマット:3mm厚
次に何を買ってきたかというと、ダイソーで売ってるはんこマットです。溺れるものはワラをも掴むじゃないですけど、なんとなく判子押すときに使うからメンタル的に強そう?だなと思ったんですけど、同じ天然ゴムの3mm厚です。ただ意外にこいつが健闘してくれて、結局はさっきのエッジで切られちゃったんですけども、ダメージは少なかったです。
捺印マット長方形:3mm厚
で、さらに念の為、ダイソーでデカい判子を押す為の長方形のハンコマットがあったんですよ。こいつは天然ゴムじゃなくてシリコーン素材ですね。あのシリコンとシリコーンは違うんだそうです。
それでコイツ、3mm厚なんで全然期待してなかったんですが、今迄の三つの中では一番優秀で、結局、エッジで切られちゃったんですけど、一番ダメージは少なかったです。
ただこのダメージ、ゴムの切れ具合を確認すると、やっぱり貫通はしてるんですね。
でまあそんな訳で繰り返しては使えないとということで、最後の希望としてカインズホームで二種類仕入れてきました。
CRゴム:3mm厚
一つは最初に使ったゴムシートと同じ3mm厚の100mmX100mmのゴム板です。ただ素材は天然ゴムじゃなくてCRゴムということで、クロロプレンですね。なので、ちょっと期待をしています。
それから念の為、同じくで5mm厚のやつも買ってきました。素材は天然ゴムです。もうどんどん厚くして対策してみてどうかということになります。
この二つを貼り付けて確かめていきたいと思います。
車載ジャッキにさっきの3mm厚のCRゴム、クロロプレンですね、これを30mmX10mmサイズに切り出しまして、実際は貼り付けるんですけど、また失敗するかもしれないんで載せただけでやってみます。
これでジャッキアップした状況を説明しておきますと、さっき言ったみたいに上げるとジャッキが後傾するんですね。そうするとボディ側の受け部材の内側のエッジで強当りして、ほとんどここに荷重が一点集中しています。だからホンダのサイドのジャッキアップポイントってちょっとクセモノですね。面で上げないと良くないです。
結果、天然ゴムじゃないんで素材の強さに期待してたんですけど。まあまあ良いですね。でもちょっと切れてるか。ちょっとですね。ダメージはありますが、天然ゴムほどはいってなくて貫通はしてないんですけど、エッジの強当りのところがほぼ切れかかってまして、再使用は止した方が良いですね。
天然ゴム:5mm厚
続きまして5mm厚の天然ゴムシートですが、ちょっと凝って、ジャッキ受けのV字溝に合わせて、V字カットにしてみました。溝の底部の幅10mmで上は14mmぐらいですかね。あとジャッキアッププレートとジャッキ受けの際で当たるので、ジャッキ受け幅は30mm幅なんですけど、ちょっと大きい目で作ってます。
ジャッキ受けの溝の深さは7mmなんで、ゴムシートをセットすると溝は全部ゴムで埋まってしまいます。ちょっと厄介なのは、溝がゴムで埋まってるのでジャッキをS660に掛ける際、自分の肉眼でしっかり心出ししないといけないです。なんか本末転倒というか、やってることが変な方向に向かっています(笑)。
5mm厚なんでかなり期待は持てます。あとはゴムが躍ってサイドシルの板にくっ付きそうですけども大丈夫そうかな?ジャッキーが後傾しているので、後側は隙が出来てるぐらいなので、問題はなさそうですね。
下ろして確認すると、やはりダメージは結構きてます。でも切れは貫通してない感じです。これなら様子を見ながら使えそうです。
まとめ
意外にジャッキ受けのダメージが大きかったので、こういう場合、工業用のエンジニアリングプラスティックでMCナイロンってのがあって、スバルに勤めていたときはボディやエンジンの受けに結構使ってたんで、ちょっと奮発してこれを使うのが良いでしょうね。耐圧性が高いです。
いや~でも今回は苦戦しました。ホンダのジャッキアップは奥が深いです。
スバルの場合は内側の面で上げるんで、そこが受けになっていることが初心者には分かり難いです。一方、ホンダはジャッキアッププレートが拝みから飛び出してるんで分かりやすいし、ジャッキーを掛け易いんですけど、如何せん、そのプレート幅が7mmしかなくて、しかもジャッキが後傾して前側当りになるんで、ほとんどピンポイント上げになります。
なので車重の半分ぐらいを一点集中で持ち上げることになるので、結構辛いものがありますね。
所詮、床下なので何気にジャッキアップ出来れば苦労は無いのですが、このS660はそんなところでさえ塗装を守ってあげたいと思うと、いろいろ悩みが尽きない訳です。
今回は恒久的に使えるものを探し出すところまではいってないんですけど、暫くは5mm厚のゴム板を介してジャッキアップしていきたいと思います。
以上になります。ご覧下さいまして、ありがとう御座いました。それでは、また!
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