はいどうも、こんにちは!秘密基地ひろしです。
今回はホンダ S660のお話なんですが、初めてヤマハ SR400とのコラボ企画にしたいと思います。
と言いますのも、2021年の6月にこのSR400、それから9月にS660が納車されまして、同じ年に図らずも2台も買うことになっちゃったんですけど、まあその共通点というか、私の好みにピッタリ合うバイクと車ということで買いましたので、結構似てるところがあるんですね。なので、そういったところをちょっと今回ご紹介します。
【動画版はこちらです】
読者の方の中には、両方持ってらっしゃる方、SR400に興味がある方、またはS660に興味がある方、いろんな方がいらっしゃると思いますので、その辺をご紹介をしていきたいと思います。
ホンダ S660
まずは言わずと知れたホンダ S660!ビートから20年の歳月を打ち破って奇跡の復活を果たしました。残念ながら、販売開始からたったの7年で幕を閉じることにしまったので、ちょっとカッコ良く英語で言うとミラクルな車なんでしょうね。
ヤマハ SR400
一方、ヤマハ SR400は43年の歴史に遂に2022年3月で幕を閉じました。まあ法規対応がもう出来ないんで生産終了になっちゃいました。ですから、こいつもカッコ良く英語で言うと、正にレジェンドなんでしょうね。
そこに同じ年で会社を辞めてしまった私がいるということで?、なんか私のサラリーマン最後の年に、同じく去ってく車とバイクがあったということで、シンパシーを感じています。
生産終了
今年、この2台を買った一番の理由は、やっぱり生産終了になったということに尽きます。
例えばS660はずっと欲しかったんですが、流石に会社を辞める年に250万円をポンと出せるような状況ではないですから、もう1年ぐらい先に買おうと思ってたんですね。
だけど、2021年3月12日に生産終了のアナウンスがホンダからあって、翌日に急いで注文してなんとか買えました。恐らくすぐになくなるだろうと思ったんで、早く注文して良かったです。
それからヤマハ SR400は、その前の2月に生産終了のアナウンスがあったんですけど、SRに関しては既にもう一台、2017年式の4型を持ってたんで躊躇しました。それでちょっと注文で出遅れてしまって、結局、正規の注文が間に合わなかったんですね。
それでもキャンセル車をなんとか買うことが出来たんで、私としてはこの2車があれば、あとは何もいらないぐらいに思ってるんです(その割にはその後ホンダ GB350も注文してました(笑)。
そんな訳でこの2台を紹介していきたいと思います。
走り出す前に儀式が
この2台の共通点、その1なんですけど、走り出す前に儀式があります。
その儀式を経ないと走り出せないという訳です。SR400の場合、ご存知の方も多いかと思いますけど、400ccながらキックスタートしか付いてないんですよ。しかもキックペダルで踏み下ろしてエンジンを掛ける訳ですが、ピストンの圧縮が重くて、キックペダルが下りないです。
エンジンが止まる時って最後は惰性で回りますので、概ね圧縮上死点の手前でクランクシャフトが止まってます。なので再始動するときに運良く軽く蹴れることは無いんだと思います。
そこでどうするかというと、デコンプレバーという第三のレバーがハンドルの左側に付いてます。こいつを引くと排気バルブがリフトして燃焼室の圧縮が解放されます。
それでエンジンの掛け方としては、まずキルスイッチをRUNに、そしてメイキーをオンにして、ギアがニュートラルになってることを確認します。
さっきのデコンプレバーを握って、排気バルブが開いた状態で軽くキックします。そうするとクランクシャフトが軽く回ります。そしてシリンダーヘッド右側にカムシャフトの位置を確認出来る窓がありますから、そこに銀のマークが出るまで、ゆっくりキックします。
窓に銀のマークが見えたら、この状態で圧縮上死点からクランクシャフトが120°で進んだ状態になりますので、ここからだとクランクシャフトをキックしてエンジンを掛けることが出来ます。
次にS660なんですけど、この車、全高が1,180mmということで、あのランボルギーニ カウンタックが1,070mmでしたから、かなり低いんですね。なので乗り込みが凄く大変で、SR400ほどではないんですけど、最初にこの狭くて低い車内に乗り込むというのが結構大変です。
購入前、ディーラーで一度だけ運転席に座らせてもらったことがあって、一、二回乗り込むってどうってことなかったんですけど、今は毎日のように乗ってますので結構大変です。
乗り込み方ですが、ドアを全開にして、実際には屋根が付いていることの方が多いです。まずは左足を入れながら体を室内に入れ込んで、最後は足が攣りそうになりながらも、手で持ち上げて中に入れると。
SR400もそうなんですが、そういう儀式を経ると、ディズニーランドじゃないですけどファンタジーワールドが待っているということになります。まあなので、そういう儀式が嫌とかネガだということではなくて、面倒臭いんですけど、そういう儀式があるからこそ、その価値を認めているというところが2車共にあります。
恐らく世の中便利になっちゃって、何でも出来る時代になってるからこそ、敢えて古典、古さ、何か前準備であったり、儀式を経ないと次に進めないっていうのが、逆に珍重されるんでしょうね。面倒臭い人はそういう面倒臭いものを求めるということなんでしょう。
乗り心地が悪い
次に共通点の二つ目ですけども、2車共に乗り心地が悪いです。
SR400の場合、フロントフォークはそこそこ良いんですが、リアが曲者です。リアショックアブソーバーは、なんとなくバネだけみたいでダンピングが薄いような気がしていて、2時間ぐらい乗ると腰にきます。
なのでもう1台の2017年式の4型、SR1号はリアのショックアブソーバーをデイトナのものに替えてます。ブランドはデイトナですが中身はショーワです。まあ、そんなに高いものではないんですけど、これで何とか一日乗っても腰が痛くなくなりました。
SR2号もそのうち替えないと腰が痛くなりそうです。
S660の場合、乗り心地が悪いというのは、サスペンションがショボいとかそういうことではなくて、スパルタンな味付けの為です。
旋回性能を上げるためにバネ乗数とダンピングレートがかなりハードになってるんで、直線での乗り心地が悪いです。その代わりにコーナーでは水を得た魚というか、あまりロールせずにハンドルを切ったら切った分だけリニアに曲がっていきます。
最低地上高はなんと125mmで結構低いです。通常は140mmが下限で、SUVなら200mmぐらいあります。マツダのロードスターでさえも140mmはちゃんと確保していているので、この15mm少ない値は結構、大きくて、やっぱりその分サスペンションがストローク出来ないので、足は硬くしまってるっていうことになってます。足を引き締めた分だけ、乗り心地が悪いということなんでしょうね。
そんなに速くない
共通点その3なんですけど、2車共にそんなに速くないです。
SR400の場合、そんなに速くないって言ったのはS660に気を遣ってのことで、恐ろしく遅いです。まあ43年前のSOHC 2バルブ、400ccの単気筒エンジンということで出力が低い為です。私の感覚では125ccよりは速いけど、250ccには負けます。
この前、何故だか信号で並んだホンダ フリードが勝負を仕掛けてきて、信号待ちからヨーイドン!をしたんですけど、かろうじて勝てたぐらいの加速力です。
S660の方は業界自主規制上限の64馬力ということで、ターボチャージャーが付いてますけど、そもそもオープンカーですからボディが重いですし、エアバッグとか自動ブレーキとか、今は色んなものが付いてますから、車重が830kgもあるんですね。
なので、そこそこには速いですけど、昔の軽ホットハッチのようにビックリするほど速いわけではないです。
凄く不埒なことを言ってしまいますけども、私が30年前に買ったスバル レックス スーパーチャージャーはまだ550cc時代で61馬力でしたけど、車重は630kgしかなかったです。当時はABSもエアバッグも何にもついてませんからね。だから感覚的にはレックスの方が速かったと思います。アルトワークスは更にその上でした。
まあ、ただですね、ライトウエイトスポーツの世界っていうのは、速さや馬力だけが重要でありませんので、そこはあんまり気にしてはいません。
とにかく楽しい
4点目の共通点なんですけど、両車共、まあとにかく乗ってて楽しいです。
走っても良し、停まっても良し、渋滞してても良しで、あと眺めても良しということで、本当に至福のときが送れます。
ただ、それと引き換えに色々とクセが強くて、儀式があったりとか、大変なこともありますけど、まあそれを上回る魅力があるんですね。
その良さは本当に今の私にとってはかけがえのないモノになってます。
とにかく、非常に濃厚で癖があって、楽しい2車を持てたっていうのは本当に良かったと思ってます。ただこれらはもう替えが利かない車なので、事故して潰さないように安全運転でやっていきたいと思ってます。
本当はこの記事は、みんなで一緒にSR400とS660を買いましょう!っていうものにしたかったんですけども、残念ながら2車共、既に生産が終わっていて、中古車を探し出すしかないのは残念です。
まあとはいうものの、どうしてもこの2車の良さを伝えたいので、今回記事を上げております。そんな訳で今後もこの2車の、なんでしょう?、奮闘記じゃないんだけど、その良さや、それからこいつらは悪さも魅力になってきますので、まあそういったところやメンテナンスも含めて、お送りしていきたいと思いますので、宜しくお願いします。
以上になります。ご覧下さいまして、ありがとうございました。それでは、また!
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