早期定年退職のススメ!(でも早まってはなりません)

人生の生き方

私、会社辞めちゃいました

さて今日は人生の生き方編と称しまして、”早期定年退職のススメ(でも早まってはなりません)” についてお送りしたいと思います。

私ついにやっちゃいまして、会社を辞めちゃいました。大学を卒業して新卒で某自動車メーカーに就職して 32年間、サラリーマン一筋で務めてきたのですけども、結構その割にはアッサリと辞めちゃいました。

実は私の会社では55歳で役職定年となり、そこまでに役員になれなかった管理職は、管理職を降りて一般職に戻ることになっています。一般職に戻るといっても生易しいものではなく、結構辛く厳しい立場になり、年収も減ります。ですがまあサラリーマン社会では一般的な仕組みであって、特別なことではありません。どこの会社も似たようなものです。

去年、私もついにその55歳になりまして、”来年度からどうするの?”と会社に肩を叩かれたという訳です。その後の進路についてはいくつか選択肢があったのですが、私は”早期定年退職”の道を選びました。

このコロナ禍にとんでもない決断をしたなと思いつつも、自分にはこれしか結論が無かったとも考えています。時期は解かっていたので一年ぐらい前から、悩みに悩み、考えに考え抜いた上での結論です。

今日は何故、その結論に至ったかということと、これからどう生きていくかについて述べたいと思います。同じようなことで悩んだり考えたりしている方もいらっしゃるかと思いますので、一助になればという思いです。

”会社辞めたいな”ってよく思いますよね!?

サラリーマンを長くやっていますと、毎日の仕事のプレッシャー、人間関係、パワハラ、モラハラ、セクハラ、諸々ひっくるめて非常にストレスフルです。なので”会社辞めたいな”と思うことが頻繁にあると思います。

自動車の開発に携わるのが夢で、希望に胸を膨らませ、目をキラキラさせながら32年前に入社したのですが、いつの間にか毎日が罰ゲームみたいになっていました。楽しい週末プライベートの為に、ウイークデーはひたすら我慢、辛抱する生き方です。私としてはこれを”Work to live、生きる為に働く”状態と考えています。

一方、会社を辞めたいと思うのは日常茶飯事の単なる愚痴や逃避であって、声に出すほどのことでもありません。なので一度は言ってみたかったんですけども、ついに言っちゃいましたね。それだけになんとも甘美な響きで、脱サラなんて言うと サラリーマンの夢や憧れなんでしょうね。まさに悪魔のささやきであります。

でも早まってはなりません!

しかし“早まってはなりません””早期定年退職のススメ”などと言っておきながら、のっけから何が言いたいの?と怒られちゃいそうですが、これが私が何回も考えたときに最後にいつも行き着く先で、一番大事なことでした。

と言いますのも、サラリーマン生活の日々のストレスや苦しみから逃げ出したくて、その先に心の開放や精神の安定があると妄想しがちですが、それは全く逆で、実はサラリーマンであることにより多大なベネフィットや信頼がもたらされていて、それがサラリーマンの人生そのものであり、心の拠り所、精神の安定であるということを、何回も繰り返し思い起こしました。

サラリーマンの長所

1.収入の安定
  • サラリーマンという言葉通り、毎月安定したサラリーが入りますので、着たり食べたり(衣食)といった日々の糧が担保されます。
  • 次に住むところ(住)ですが、住宅ローンの返済や家賃の支払いも安定的に出来ます。逆に言えば、安定して払えるからこそ住宅ローンが組めるし、賃貸してもらえる訳です。この時点で既に【衣食住】の3本柱が、シッカリ安定的に担保されるということになります。
  • 子供がいますと教育費に結構お金が掛かります。小中高大、全部国公立でも結構掛かりますし、ましてや私立や下宿だなんてことになると、学費、仕送り、下宿代やらでとんでもなくお金が掛かります。
  • 親の介護が必要な場合は、当然ながら安定した収入が必要ですし、会社で介護休暇などの制度があれば、なお対応がし易いです。
2.終身雇用
  • 既に崩壊が始まっているとも言われますが、日本の企業ではまだまだ終身雇用型の年功序列式というのが一般的です。
  • 年功序列なので、若いうちは能力が有っても無くても、給料が安いです。
  • 逆に、年をとったらこれまた能力が有っても無くても、そこそこ高い給料がもらえます。
  • 故にサラリーマン志向で人生を送ると決めたのであれば、最後の最後まで会社にしがみついて、 しっかりと後半戦で給料を回収しなければイケナイということになります。故に早目に辞めるのは損ということですね。
3.社会的地位の保持
  • サラリーマンは会社に勤めているだけで社会的信頼が得られます。
  • 会社の大小、有名無名問わず、人に説明し易いです。
  • クレジットカードも簡単に作れます。クレジットヒストリーが悪くない限り、勤め先と勤続年数を書けば何枚でもホイホイと作れちゃいます。
  • ローンが簡単に組めるという特典もあると思います。住宅ローンみたいに高額なものは、審査があったり上限があったりしますけども、サラリーマンであれば比較的、簡単に組めると思います
  • あとは世間体ですね。まあ見栄みたいなところもあって、会社に勤めているというだけで社会でのステータスになると思います。
4.仕事の幅
  • 職業とは神聖なものであって優劣はありませんが、サラリーマンだと例え新入社員だとしても会社の大きな資本に乗っかって仕事をすることになるので、自営業よりは仕事の内容、規模、取扱い金額が大きくなり、個人では経験出来ない知見が得られます。
  • また会社がグローバルに展開していると、語学も含めた海外経験も積めます。私の場合は北米と東南アジアの仕事に携わっていたので、海外駐在や多数の海外出張を経験出来たことは、自分の中では今でも掛け替えのない財産です。
5.福利厚生
  • それなりの会社だと独身寮社宅が完備されていて、若いうちはこういった所に住んでお金を貯めることが出来ます。
  • 私も独身時代は寮に入っておりまして、 月々の家賃は光熱費込みで4,000円ぐらいで、駐車場代もタダでした。それから結婚すると今度は社宅に入って、結構古い団地の2DKでしたけども、家賃は1万円ぐらいで、相場の1/5ぐらいで大変安かったです。こうやって若いうちは少々の我慢をして貯金をしっかりします。
  • その貯金を会社が利率の良い社内預金でガッチリ積立てさせて、マイホームの頭金が溜まったところで、今度は低利の住宅融資をしてくれます。更にはローンを払っている途中に倒れても大丈夫なように、生命保険なんかもバッチリ用意されています。
  • 会社と組合が連携して豊かな人生が送れるレールが敷かれています。他人が引いたレールですが、乗り心地は大変良かったです。
6.自己啓発

セミナー通信教育英会話なんかを会社が日常茶飯事に企画して募集してくれます。中には仕事中に受講出来たり、受講料を会社が全額出してくれたり、半額出してくれたりと手厚いです。

7.余暇(レジャー)
  • 有名な温泉地、例えば箱根、草津や熱海に会社の立派な保養所があって、じいさん、ばあさん、友達、一族郎党を連れて、信じられないような低料金で泊まれたりします。
  • さらに東京ディズニーランドや USJに行っても 割引補助が受けられたり、ここでも至れり尽くせりになっています。
8.健康保険
  • 会社員の場合、健康保険組合などがあってそこに入ります。
  • 保険料は年収が増えると高くなりますが、本人の保険料は半分以上を会社が負担してくれますので、国民健康保険よりはぐっと安いと思います。
  • うちのカミさんの場合、私の扶養に入っているので保険料の負担はほとんどないです。ただ、これは私が会社を辞めて国民健康保険に入っても同じこととは思います。
  • サラリーマンを辞めると国民健康保険に加入することになりますが、前年の収入で保険料が決まるので、加入する市町村に依りますが、それなりに高い年収を得ていた場合は年額が上限の約100万円に近く、かなり高額になります。しかも退職して無収入になった場合でも、この状態で暫く高額の保険料を払い続けることになります。
  • オプションとして退職後2年間は元の会社の健康保険組合に加入出来ます。ケースによっては国民健康保険より保険料は下げられるものの、会社が負担してくれていた分も流石に自己負担になりますので、保険料は2倍以上になります。
9.年金
  • 自営業の場合、第1号被保険者ということで、今だと保険料は月17,000円ぐらいを20歳から60歳までの40年間払い続けると、65歳からの年金受給額は月65,000円ぐらいだと思います。
  • これはかなり厳しいですよね。自営業には定年が無いということでしょうけど、人間、生涯現役でいられる訳ではありません。おそらく日本の昔ながら社会システム、”老いては子に面倒をみてもらう”システムに乗っかって何とかなる金額だと思います。たとえ持ち家があって家賃がいらなくても、食い繋ぐだけでギリギリの額だと思います。
  • 一方、サラリーマンの場合は厚生年金が追加され年金が2階建てになっているので、十分ではありませんが、将来的にそれなりに暮らしていける年金が受給出来ます。
  • その分保険料は高く、サラリーマンの場合は第2号被保険者ということで、月給の18%ぐらいが保険料になっていると思います。しかし会社が半分払ってくれるので、サラリーマンの場合は月給の約1割を納めればいいという事になります。
  • うちのカミさんの場合は私の扶養に入っているので、第2号被保険者の配偶者ということで 第3号被保険者になっています。これだと年金の受給額は第1号被保険者と同じ程度になるのですが、保険料の負担が一切ないことを考えれば、かなりお得な仕組みだと思います。これはサラリーマンの収入、納税がガラス張りになっており、逃げも隠れも出来ないので、こういったところでかなり恩恵を受けられる社会の仕組みになっているのだと思います。

以上のことから、やはりサラリーマンを辞めるという事を”早まってはなりません”ということになります。

サラリーマンであることで、このように多大な利益と社会的信用を得ており、それ自体がサラリーマンの人生そのもので、心の拠り所であって、精神の安定につながっていると思います。なので軽々しく会社を辞めてはならないということです。

会社を辞めるとは?

ここで一旦、会社を辞めるとはどういうことか考えたいと思います。それは法的には雇用契約の終了となるそうで、解雇退職の2通りがあります。

1.解雇(=会社都合)
  • まずは懲戒ということで本人が悪さなんかすると、クビになっちゃうということです。
  • それからリストラみたいなことがあって会社から退職を要求されて、やめるパターンもあるんだと思います。
  • また会社の経営が上手くいかなくなって解散倒産廃業になるケースです。
2.退職(自己都合)
  • まずは独立起業があるんだと思います。こういう方はそもそも起業家思考で、サラリーマンは腰掛けなので、会社員であることの長所短所については、ある種どうでもいいことなんだと思います
  • 次に転職ですが、仕事、給料や処遇に対する不満などから発生するのだと思います。また一番多いのは人間関係のもつれなのかもしれませんね。
  • 更に引退ですが、即ち、もう働かないということですよね。
    • 年金で暮らしていく選択肢があり、この場合はその年齢に達しているということなんでしょうね。
    • 働かなくても資産や遺産が充分にあるという羨ましいパターンであり、そもそもお金持ちや資産家ということなのでしょう。
    • また最近流行りの”FIRE”ですね。”ファイナンシャル インディペンデンス リタイア アーリー”ということで、若いうちに1億円以上稼いで4%の利回りで年間400万円で生きて行くみたいな新しい考え方ですよね。
  • 字面が悪いですけど、本人が病気になったり死亡した場合があります。
  • ここで早期退職という選択肢も登場してきます。会社によっては若い人にもこの制度があるみたいで、扱いは自己都合退職になるケースも多いようです。ただ退職金の割増しはあるので、これを活用して上記の独立起業や転職に進むと有利ですね。
3.退職(会社都合)
  • まずは定年退職があると思います。これは会社の就業規則で決まっていて、定年年齢は何歳で、その誕生日を迎えたら、いつ辞めるかみたいなところまで厳密に書かれています。まあ時間が来たら退職すると言うことですよね。
  • 次に役職定年をあげています。役職定年自体は退職ではないんですけども、退職につながるものと考えています。会社により違いはありますが、だいたい55歳ぐらいまでに役員になれない管理職はそこで役職定年となり、一般職に戻ります。こう聞くと何か簡単なことのようですが、現実には次のようなパターンから進路を選択します。
    • 関連会社に出向するパターンが一番多いと思うのですが、これこそまさに肩叩きですね。年収は3割ぐらい減るのが一般的だと思います。出向後、暫くして出向先に転籍するケースが多いと思われ、1つの退職の形になると思います。出向元が出向先に仕事を出すパターンが多いので、出向者は立場が逆転します。出向先からは出向元へのネゴシエーターとしての役割を期待されることも多いと思われ、結構大変です。
    • 次に会社に残る場合がありますが、シニアスタッフとかシニアエキスパートとかいう肩書になって、同じく収入は3割ぐらいは減るのが一般的です。管理職でバリバリやっていた人が、ある日突然一般職に戻るので、本人も周りの人も何だかな感が漂うと思われ、残っても残ったなりに結構大変かと思います。
  • いずれにしても生きていくのは大変だということです。
  • 最後は私が選んだ早期退職制度への応募です。まあ所謂、双方合意の発展型リストラなんですけども、利点としては退職金が割増になります。また転職先を斡旋してくれたりなんかもしますが、以前よりいい条件で転職するには、よほど能力が高かったり、特殊な資格が無い限りは難しいと思います。(逆に考えると、能力が高くて、特殊な資格がある人は肩叩きには合わないので、現実は超厳しいです)

この早期退職ですが私のように年を食っていると早期定年退職ということで、定年退職扱いにしてくれます。まさに今日のお題目”早期定年退職のススメ”です。

”早期定年退職”の良いところとは?
  • これ結構大事なことで、まずは聞こえがいいです。
  • サラリーマンとしての第一フェーズをまずはやりきったという区切りが自分の中で付きますし、達成感もあります。
  • また世間体も良くて、昼間からウロウロしていても、ご近所さんに説明がし易いです。
  • それから退職金ですけども、早く辞める分は目減りしますが、定年扱いで金額が計算されますので有利です。
  • 再就職に有利というのもあって(55歳を超えて再就職先があるかどうかは別として)、 雇う側としても定年退職で応募してきた人は信頼感が出ると思います。
  • 失業保険の受給でも有利です。定年退職として会社都合の退職扱いになれば”特定受給資格者”となり、受給が申請の7日後からと早く受け取れたり、受給期間も最長11か月と長くなったりします。

役職定年ってどうよ!?

ええ、ここで役職定年について考えたいと思います。

これを聞いた瞬間に、”これって戦力外通告なのかな?”という風に正直感じました。アスリートなんかだと体力の問題がありますから、自分発信でも外部発信でも、その議論に納得感はあるのだと思います。ただサラリーマンの場合は55歳というと体力的にはまだまだやれる年齢だと思いますし、丁度、脂がのったと頃だと思います。1970年代まで定年年齢って55歳だったようで、その時の昇格、昇進のスピードであったり、給与体系を維持する為に、その後に定年年齢が60歳まで伸びても、55歳で役職定年っていう仕組みが出来たんでしょうね。ただ、今は70歳まで雇用延長の議論が取り沙汰されている中で、戦力外通告から定年までの時間が長過ぎることが課題なんだと思います。

ただ、これって世間の常識でサラリーマンはみんな知っていることで、最初から解かっていることです。ですから、ただの愚痴にしか過ぎないんですけども、一方で55歳でまだまだやれるぞという気持ちとのギャップがあります。今の60歳は還暦でも昔の30歳なんて言われているご時世で、55歳なら尚更、みんな元気バリバリです。そんなときに管理職を降りてねって話になるわけですから、それはそれは私だけではなくて、世のサラリーマンはみんなここですごく葛藤するんでしょうね。

じゃあですよ。そこまで言うんだったら サントリーの創業者じゃないけども“やってみなはれ”、”会社を飛び出して自分で道を切り開け!”ということになるんだと思います。しかしですよ、ここでまた例のキーワード“早まってはなりません”に戻ります。サラリーマンであることで、多大なベネフィットと信頼を得ています。そして、これが最終的にサラリーマンの人生そのもの、心の拠り所につながっていますので、軽々に辞めたいなんて考えてはいけないということになります。

早期定年退職のススメ!

ここからが本題です。では何故、私はそこまで言っておきながら、”早期定年退職”を選んだのかということです。先ほどのベネフィットを1つ1つ順番に検証することになります。

何故、早期定年退職を選んだのか?
  1. まずは住宅ローンですけども、そういえば去年完済していました。会社の制度を上手く利用出来たので、結構早めに返済出来ました。ここは会社に大変感謝です。
    • ただ、ここチョット落とし穴があって、家やマンションを持っていると結構維持費がかかります。マンションなんかの場合は管理費や修繕積立があって、結構な額の場合が多いですが、共有なので自分の分を節約するというのは難しいと思います。持ち家の場合も10年に1回は屋根と壁を塗らなきゃいけなくて、だいたい200万円ぐらいかかります。あと水周りを中心に10年周期ぐらいで修繕が発生したりします。ただ、持ち家の場合は個人資産なので、私の場合はDIYでここを節約しようと思っています。
  2. 次に子育てですが、そういえば末っ子も学校を卒業して、子育ても漸く終わりました。子供が大学生になると恐ろしくお金が掛かりますが、卒業してしまえば台風が過ぎ去ったようなものです。
  3. 自己啓発は今後も続けますけども、今更この歳になって、会社にあれこれ面倒を見てもらうこともないかなと、福利厚生も含めて思います。
  4. それから親の介護をする予定がないです。自分が介護を受ける可能性はありますけど(笑)
  5. 次に結構、体力には自信があります。週末に運動をしていて、大きな病気をしたことがないぐらいのレベルですけど。これからは人生100年時代だと思っています。今が健康だからと言って胡坐をかいていてはダメで、積極的にジョギングや運動を増やさないといけないと思っています。その為にもサラリーマンを辞めた方が、老後に向けてシッカリした時間がとれるという利点はあると思います。
    • また私はサラリーマンの次のフェーズとして、自分の好きなことを仕事にして最低でも80歳ぐらいまでは働きたいですし、出来れば生涯現役でいたいと思っています。まあ上手くいけばいいですけど、要は好きなことをして稼いで生きていきたいということですよね。
  6. 最後に1番大事なポイントなんですけども、年金は十分ではないですが、そこそこ貰えるということです。
    • サラリーマンを長年やってきた最大の特典はコツコツ積み上げてきた厚生年金があるということです。これは最悪、老後に体が動かなくなったり、仕事にありつけなくても、年金の受給が始まれば、それで何とか夫婦で生き伸びていけるということが最重要だと思います。
    • しかも私、もうすぐ56歳になりますから65歳の受給まで 10年切ってます。まあ年金の受給開始年齢が 今後70歳まで伸びていく可能性はありますけども、まあそこまで逃げ切れればなんとか生きて行くことができるということですね。
    • 逃げ切ることが人生の目的ではないですが、最悪ケースに対するリスクヘッジは必要です。

そこで私は退職金を発動することにしました。退職金の使い方の考え方なんですけども、通常は下図のように65歳から受給が始まる年金の不足分に当てて、豊かな老後を送ることなんだと思います。

あくまで私的な試算(例の金融庁の2,000万円問題とはちょっと数字が違いますが)ですが、サラリーマン夫と専業主婦家庭の年金受給額の平均は、夫婦合わせて月22万円ぐらいだそうで、うちもそんな感じです。一方、老夫婦に必要な費用は月に30万円と言われていますので、毎月8万円が不足することになります。そこでこの不足を退職金で補う訳です。一般的なサラリーマンの退職金は平均2千万円と言われており、毎月8万円の補填なら年間約100万円として、20年間補填が出来ます。85歳で退職金が底を付いてしまいますが、人間の平均寿命や年を取るごとに費用が減ることを鑑みるとギリギリ行けるラインとは思います。

次に私の場合ですが、退職金はサラリーマンを辞める55歳からの生活費にします。ただし年金受給が始まる65歳までは持たないので、何かしらのスモールビジネスを立上げる為にも使っていきます。今後、高収入は必要ありませんから、せめて月15万円ぐらいは安定な収入が得られれば退職金を使いながら65歳まで走れると思います。また年金受給が始まる65歳からは、立上げたスモールビジネスの収益を年金に加算して、 豊かに働ける老後を送りたいです。

更に野望としては上手く収入を上げていって、年金受給を70歳まで繰り上げます。そうすれば年金受給額が42%、月約31万円と増え、最低金額が確保出来ますので、ぜひともこれを狙いたいと思っています。当然、これに胡坐をかかず、生涯現役で自分の好きなことで働き続けたいです。

最悪、この狙いが外れたとしてもカミさんと2人で生きて行くだけの年金は残ります。そうなると以外にリスクを取るようでいて、ほとんど無いとも言えます。そんな訳で最終的には、そしたら”まあ一丁、自分の好きなように生きてみるか!”という風にサラリーマンを辞める決断をした訳です。

まとめ:サラリーマンで生きてきた人が早期定年退職を選ぶときの条件

  • まず第1に心身共に健康であることだと思います。
  • 次に住むところがあるということです。これは但し書きがあって 家賃がいらないということが条件です。賃貸の場合は家賃分の貯金が必要です。
  • 次に身軽だということです。子育てであったり親の介護なんかの必要がないというのも大きなファクターになります。
  • 最後に年金です。老後に体が動かなくなったり、雇ってもらえなくても、夫婦2人で何とか生きていける年金があるというのが最後の砦になります。

ここまで条件を並べますと、ほとんどリスクフリーですから、後は”やる気”次第です。

最後に思いを...

私の場合、これ以上会社にしがみついて生きて行くことは、下を向いたまま老後を迎えることになると感じていましたので、多少のリスクがあっても上を向いて歩いていこうと決意しました。

私は、人の人生、一生とは“働くこと”だと考えています。例えば“子供は遊ぶのが仕事”とよく言いますが言い得て妙です。大人になっても会社に勤めて稼いだりすることだけが働くことではなくて、すべての活動、挑戦が“働くこと”だと思います。

なので”Work to live:生きる為に働く”のではなく、真の意味で、”Live to work:働くために生きる“を目指したいと思います。

誰にでも勧められるものではないのですが、新しい時代のひとつの考え方として提案としたいと思います。

今後の私の生き方なんですけども、どうやって稼ぐでいくかはサラリーマンを辞めた私の新たな悩みではあります。それでもとにかく前を向いて好奇心の趣くまま活動、挑戦することが“働くこと“になりますので、それを信じて進んでいきたいと思います。

今後はその様を配信して行く予定ですので、お気に召しましたら、また見て頂ければ幸いです。

ご覧頂きまして、ありがとう御座いました。それではまた。

動画版はこちらです

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