はいどうも、こんにちは!秘密基地ひろしです。
今日は待ちに待ったホンダ S660の納車日です。
思い起こせば今年、令和3年3月12日にホンダから衝撃のアナウンスがありました。そうです。S660の生産終了です。
そこで翌3月13日、大急ぎで近所のホンダカーズに向かいました。今でも覚えていますが、雨でしたが全く構うことなく開店時間9時に突入しました。
お店に着いたら10分で契約完了です。何故そんなに短い時間で契約出来るかというと、もう何年も前から仕様、色、オプションも全部決めてあるからです。ですからもう速攻です。
発表の翌日ということもあり、運良く注文することが出来まして、納期は当初、8月末でした。その後に「7月に早まったよ」という連絡があったり、例の半導体不足やらコロナ禍やらで「9月末になりそう」となったりしましたが、予定通り8月末には入庫したようで、本日9月7日に納車となりました。
納車の帰り道は屋根をオープンにするのが長年の夢だったのに、雨続きだったので、わざわざ晴れるまで納車を遅らせたのですが生憎の曇りです。
でも雨は降りそうもないので、帰りはオープンで帰ろうと思います。
イヤーでもドキドキします。思い起こせば30年待ちました。エスロクの販売は2014年なのでは?ですが、理由については後ほど述べます。
ごたいめ~ん
遂にご対面です。グリーンが眩しくて、小っちゃくて、そしてそしてそして、とっても低いです!
希望ナンバーは色々と悩んだんですが、結局5660にしました。
よく考えたところエスロクにしか付けられないナンバーってのがありまして、思いつくところでは660、5660、8660です。
折角ですから今回はその中から選んだ方が良いということで、5をSと読ませるのが天邪鬼な私にピッタリなので5660にしました。
あと型式がJW5なので、その5の意味もありますよ~。
しげしげと車をぐるっと見てみますが、やはりこのグリーン良いです。カマキリみたい!
低く構えた姿勢がグッときます。ピカピカなので今日乗っておろしてしまうのがなんだか勿体なく思えます。
斜め後ろのアングルも好きです。特にコイツ、軽のくせにちゃんとお尻がデカくなってて、いっぱしのリアミッドシップカーのデザインになってるのが凄いです。
後ろのデザインも素晴らしく、660ccしかないくせに真ん中からニョキっと出したマフラーカッターがとてもキュートです。
リアバンパーの上にS660のオーナメントが入っており、確かに5660とも読めるので大満足です。
フロントフードのホンダマークをみると、あのプロスト、セナが乗ってたマクラーレンMP4のサイドにあったものを連想させますから、ホンダのF1活動も相当なものでしたねえ。
それから黒いお顔も緑の車体にとても映えます。
そしてこのやる気にさせるタイトなコクピット!
初めて乗ります
さあ、低い小さなドアを開けて、出発です。
まずは洗礼を受けます。乗り込むだけでもう大変です。長い?足をシッカリ引き寄せないとトリムが傷だらけになってしまいます。ウ~足が攣りそう~。
ドアを閉めようとしたらここにも感動が!プルハンドルがこんなに低い位置にある!ロードスターに座ったことだけはあるんですがこんな感じで、憧れてました。
さあ、エンジンスタートです。今時のディスプレーで良いです。
まずはフルフルデモ そしてプーッシュ
シフトストロークも短く、カッチリしています。
ステアリングを合わせますが、なんと!テレスコが無いぞ~。チルトだけでした。ここは残念!っていうか、なんで知らなかったの?
ステアリングホイールはホンダ最小のΦ350とのことで、さらにD型!もう燃えちゃいます!カッコ良過ぎです。
さらにサイド部はアルカンターラのバックスキン調、上下は半グロスの皮とくればもうセンス抜群です。
あとはこのラウンドしたコクピット、包まれ感です。ガンダムみたいです。ガンダム世代なので感無量でありまっス!
走り出しての第一印象は「うわー、低い~」です。
車高が1,180mmしかないので、そう感じるのも当然ですが、こんなに低い車に乗るのが初めてなもので、兎に角低いです。
余り縁起が良くないですが、棺桶に入った感じもします。
いつも乗ってるバイクってシート高が800mを超えますので見晴らしが良く、エスロクと対極にあるのもその原因のようです。
後ろにトラックが止まりましたが、ルームミラーにはそのバンパーが写っています。これも衝撃的です。
マニュアル車は久しぶりなので、集中してクラッチを繋がないとエンストこきそうです。
次にシートですが、何かお尻がバケツの穴に落っこちたような感じがして、これも今までに経験したことが無い感触でグッドです。
ちょっと風が強いんで、ホンダカーズで教えてもらった通り、後ろの窓を下げたら風の通り道が変わって良い塩梅です。
その窓からちゃんとエンジンの音が聞こえます。フェラーリやランボルギーニほど官能的な音はしないですが、Nボックスと同じエンジンを使ってる割には頑張ってる感じです。
ショックアブソーバーがかなり固いです。今、県道を走ってますが、工事で掘り返しまくってますので表面が凸凹しているので、かなり腰にきそうですし、既にきてます。
それもあってか車体の振動、捩じれもちょっと大きいかもです。
今日は曇りで残念ってさっき文句垂れてましたが、少し陽が出るとアッチーです。これも初オープンカーの体験です。
結局、バイクっていつもヘルメットを被っているので、守られていて、ある意味本当のオープンエアーじゃなかったんですね。驚きの発見です。
でもオープンカーを買っても屋根を開けなくなる理由がちょっと分かりました。
信号待ちから発進すると、なんかピーピー鳴ってます。どうやらサイドブレーキの下ろし方が甘かったようです。昔のクルマにはそんなの付いて無かったので凄いです。
シフトノブもよく考えてデザインされてます。サイドがアルカンターラのバックスキン、頭と首根っこがアルミなので、どこを握っても心地いいです。
変な話ですが、冬場の乗り始めは車内が寒いのでアルカンターラのところをつまむ、そして暑い夏は上からガシッとシフトしてアルミの冷感を楽しむ、もしくは首根っこのアルミを持ち上げるようにシフトなんてことも出来ます。
ひょっとしてそこまで考えてデザインしてるの?ホンダさん。
シフトレバーの握り方も通常は上からではなく、横から握るようにしますので、これもスーパーカーっぽくて良いです!
兎に角、気持ちいい車です。道が空いてても混んでいても楽しめそうです。
この感覚はそうです!うちのヤマハ SR400やハーレー パパサンと通じることがあります。
ヤマハ SR400 ハーレーダビッドソン スポーツスター XLH883
まさに走って良し、停まっても尚良し!です。
結構、ハイギアードかもしれません。時速50キロ走ってると5速に入りません。
レッドゾーンは7,700rpmからですね。クラッチはちょっとミート感覚が掴み難い感じですね。
エスロク思い出ばなし
バイクに関してだけは結構早熟でして、中学1年ぐらいからマニアでした。そういう子は必ず兄貴がいて、私もご多分に漏れずそうでした。
だからいつも茶の間には月刊オートバイやモーターサイクリストが置いてあり、兄貴がバイクを熱く語って、親父が「バイクはあぶねー」と言って毎晩喧嘩になるパターンでした。
そんな環境なので高校時代は毎日バイク漬けの日々で、愛車ヤマハ RZ50に跨って走り回っていました。
しかし何故かバイクメーカーに就職しようとは思わず、カーメーカーを目指しました。
恐らくバイクは趣味の世界で、高校時代からいじり倒していましたし、構造もシンプルで大体分かっていました。
一方、車は特にその3次元の内外装の部品の合わせ方って、どうやって設計してるんだろうと興味がありました。更にはエアコンやオーディオ、ガラス等、バイクには無いモノがあって、そういったモノの工法や技法が知りたかったんだと思います。
そんなこんなでカーメーカーに就職したんですが、夢はいつか自分だけのライトウェイトスポーツを企画、実現させることでした。
1989年に入社したんですが、なんと同年、マツダからロードスターが出ました。おこがましいです、「先を越された~」って思いました。
その頃は青くて知らなかったんですが、”自分なりのライトウェイトスポーツ”なんて誰でも考えることで、スポーツカーはフィージビリティー、事業性の確立が一番難しいのです。当時は若くて、その辺がよく分かってなかったと思います。
そうこうしている内に1991年、遂に衝撃のホンダ ビートが出ます。ロードスターに加えて、リアミッドシップ、軽サイズが私にビンゴしました。
またもや「してやられた~」って何もしてない割にはそう思いました。
そこでこの車は絶対買うぞ!黄色を!って強く思ったんですが、当時私は3年目の駆け出しで会社の独身寮に入っていました。
そこでは他銘車は禁止されてました。外にガレージを借りてもう一台囲うことは、やってやれなくはなかったのですが、若い私には経済的に厳しかったです。
そのうちにビートも生産終了になってしまい、とても後悔しました。ビートのような車なんてもう二度と出ないよなと。
でもホンダさんはやってくれました。このエスロクが出てきたのです。
特にあの若きLPL、椋本さんは凄いです。社内のコンペを勝ち抜いてエスロクを実現しました。
正に私がやりたかったことを彼は実現したので、もう妬ましいほどに羨ましかったんですが、よく考えてみると、私は夢を実現出来なかったけど、彼の実現した夢には乗っかれるんですね。まあお金は要りますけど。
そんな訳で今度こそは!と意気込んだのですが、またまたタイミングが悪くて子育て後半戦の真っ最中でした。後半戦といえば高校、大学で学費に塾代と、とてもとてもセカンドカーを持つ余裕なんか無かったです。
しかし遂に今年の3月12日にXデーを迎えます。そうです、エスロクの生産終了宣言です。
流石にもうこれ以上は待てないと、翌日買いに走ったという顛末です。
冒頭、30年来の夢を実現したと申し上げたのは大げさかもしれませんが、91年のビート発表以来、30年の時を超え、代替わりしたこのエスロクをやっと手に入れることが出来ました。
またカーメーカーでやりたかった私の夢も、人のに乗っかる形ではありますが、少しは実現出来たようにも思えます。
なので、私が老いさらばえて免許を返納するまで、ずっとこのエスロクを乗り続けていきたいと思います。
以上になります。ご覧下さいまして、ありがとう御座いました。
次回の記事でお会いしましょう!
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