【ホンダ S660】実は私、暖機しません、慣らしません

クルマ

はい、どうもこんにちは、秘密基地ひろしです。

今回はホンダ S660のお話です。タイトルがちょっとキャッチーでギョッとさせてたかもしれません。順にお話していきたいと思います。

最初にお断りなんですが、この件に関しては全くもって私の経験、好奇心で個人的にやっていることなので、決してお勧めするものではありませんし、当然、強要するものでも御座いません(笑)。

まあ、そういうことを考えてやってる人もいるんだな~っていう風に気軽に見て頂ければと思います。

【動画版はこちらです】

【ホンダ S660】実は私、暖機しません慣らしません

私はカーメーカーのスバルで長らく開発をやってまして、仕事柄、日本全国ほとんどの自動車メーカーの工場を見たことがあります。

工場見学の定番といえば、溶接工場と組立て工場なんですが、溶接工場は結構派手で溶接ロボットがガーって20台ぐらい一気にスポット溶接をするみたいな、今時の言葉で言うと”映える”映像が出てくるんですね。

でも組立て工場って完成車が流れている割には、意外と地味で、見せ場としては最後のフリーローラー工程しかないんです。

で、フリーローラーってなんだ?っていうと、言葉の通り大きな金属の車輪が地下に埋まっていて、その上に車が載っかって、その場に居ながらにして走行テストが出来る例のやつですね。

小学生の時に社会見学で行かれた方も多いと思いますし、お子さんが行かれたり、あとテレビなんかでもよくやってますから、見たことあると思いますけれど、正にあれです。

実は車が完成したら、すぐあの上に載っかるんですよ。当然、暖気運転も慣らし運転もしない状態で。出来立てのホヤホヤなんですけど暖気運転は出来ていないんですね(笑)。

もういきなり急発進、急加速、急ブレーキをしてABSもバリバリに効かせます。これはカーメーカーが悪気があってやってる訳ではなくて、工業製品なのでそこまで急の付くことをやんないと不具合が見つけられないので、どうしてもやる必要があるんです。

あの上って結構忙しくて2、3分の間に走行検査しながら電装、灯火類のチェックとか全部やらなきゃいけないし、あと今は車両にOBDが搭載されてますから、車体の持ってるセンサーが出してるデータをレコードしなきゃいけないのです。そんな色んなことをやりながらモード走行もして時速120kmぐらいは出します。

そんな訳で車やバイクは、意外に完成して即、暖気も慣らしも出来てない状態で、かなりの鞭が入ります。

だからといって、慣らし運転や暖気運転をしなくても良いってことにはならないんですが、まあそういった側面もあるのも事実です。

メーカーとしては、「慣らし運転して下さい、暖気運転した方が良いですよ」って言ってますが、メーカー自身が完成したばかりの冷えた新車をアクセル全開でぶん回してますから、暖気や慣らしをしなくても、特に品質に問題が出る訳ではないという証明にはなります。

慣らし運転

例えば、慣らし運転の場合は都市伝説が二つあると思うんですね。

  1. ちゃんと慣らし運転、例えば初期1,000kmまではエンジンを4000回転までしか上げないとか、をやらないとエンジンが長持ちしない?
  2. 慣らし運転をやり過ぎると回らないエンジンになっちゃうかも?

両方とも合ってると私は思ってて、なので私のやり方は普段通りだということです。

買ったばかりのバイクとか車を何気にレッドゾーン近くまで回したりしていますが、初期1,000kmまではエンジンが冷えているときは、エンジン回転はそんなに上げないし、それからフルフルの急加速をやらないです。

そもそも、慣らし運転が終わった後でもフルフルの急加速なんて、そうそうやることないので、つまりは私の場合、普段どうりに乗ってるだけで、所謂、万年慣らしって奴です(笑)。

暖機運転

もう一つは暖気運転なんですが、二つの理由があって、暖気せずにバイクも車もエンジンを掛けたらすぐに走らせます。

1つ目の理由には、これも都市伝説が二つあると思っていて、

  1. 暖気運転をちゃんとしないとエンジンが長持ちしない?
  2. エンジンの油温、水温を早く上げないと、エンジンに負担が掛かる?

で、これも二つとも合ってると思います。

なので、私の場合はエンジンを掛けたらすぐに走らせて水温や油温を早く上げるようにしてます。それでこれもさっきの慣らし運転と同じで、エンジンが冷えている間はそんなに回転を上げないです。

一方、エンジン回転を低くもしません。例えば高目のギアで低いエンジン回転数で走っているとエンジンに負荷が掛かり、所謂ノッキング寸前の状態みたいなのが一番良くないですね。

エンジンが暖まるまで、変速は中間まで引っ張って低い回転で走らせないようにしてます。なんかこれも所謂、普段通りって奴ですね。

暖気運転しないもう一つの理由は、車はいいんですが私の場合、バイクを10台持ってますので、やっぱりご近所さんに「バイク乗りって五月蠅いよな」って思われないようにしなきゃいけないので、バイクの場合はエンジンを掛けたらすぐに出るようにしてます。

また帰ってきたら、走ってる途中でキルスイッチでエンジンを切っちゃって惰性で自宅に辿り着きます。

ですからほとんどアイドリングもさせないですね。それぐらい気を遣わないと、バイク人のイメージ向上にはならないと思っています。

暖機運転してるだけ五月蠅いなと思われます。特にハーレーのパパサンは外車なので近接騒音が法規上限の94dBギリギリ出てるんで、車検対応マフラーではあるんですけど、結構五月蠅いんですよね。

うちのハーレーダビッドソン スポーツスター パパサン、流石外車です!車検対応マフラーでも上限一杯なので結構五月蠅い!

特にこれはキャブレター車なんで、冬場にチョークを引いてると2,500回転ぐらいまで上がってきますから、五月蠅いんですぐ走らせるようにしてます。

実はオイル交換もあまりしません

実は私、オイル交換もあまりしないです。

特にハーレーのパパサンは最後にオイル交換したのが確か2005年だから、もう17年オイル交換してないですね。

なんでオイル交換しないかというと、そもそもあまり乗らないからですね。この17年間で3,000kmも走ってないんですよ。なのでオイルが汚れておらず交換しないです。

ただ皆さんもご存知のようにオイルって時間でも劣化しますから点検は必要です。パパサンの場合、乗る前は必ずオイルをチェックをしてます。それから年に一回、パパサンだけじゃないんですが、うちの全バイク、暖めてドレンからオイルを全部抜いて、まずはスラッジが出てないか確かめます。

うちはバイクが10台もあるので、1台当たりの走行距離が伸びず、オイル管理も大変です。

スラッジが出るとアウトですね。スラッジ出るとオイルフラッシングも出来なくなります。フラッシングというのは内部の洗浄なんですけど、スラッジが出ると細い通路がつまちゃいますから、フラッシングも出来なくなるという訳で一番怖いです。

その点検とあとは水ですね。水分が下に溜まってないかを確認してます。

これは定期的にメンテナンス出来るのであればで、自己責任の範疇でやってもいいかなと思ってますが、なかなかメンテが出来そうにない場合は、メーカーの指定通りにオイル交換をする方が良いと思います。

でないと最近でもスラッジがオイル通路に詰まってエンジンから火災が出た事例なんかもチョロリあるみたいなんで、オイルメンテが出来ない場合はちゃんとメーカーの指定に従った方がいいと思います。

最初のオイル交換は1,000km?

えっとそれからコメント欄でご質問を頂いていて、

一つ目は最初のオイル交換って1,000kmでやんなきゃ駄目なの?っていうものです。

オイル交換を出来るだけしないようにしている私でも初期1,000kmでします。

これは何故かというと、エンジン工場の現場なんか見てれば分かるんですが、どのメーカーもエンジンとかトランスミッションの工場はクリーンルームみたいにしてコンタミとか入らないにしてるんですが、どうしてもやっぱり金属加工した部品の組合わせですから、バリ、汚れ、コンタミをゼロには出来ない側面があります。

あとはエンジン、ミッション内部の部品が回転して取れちゃうバリなんかもありますから、やはり初期1,000kmでオイルフィルターも含めてオイル交換しておくのが良いと思います。

逆にもっと早くて500kmで交換しても良いのかな?とも思います。

でもまあ世の中的に、だいたいディーラーからお客様に納車して1ヶ月1,000kmみたいなところが、お互いに丁度良い管理スパンなので、まあ1,000kmぐらいでいいんでしょうね。

なので答えとして最初のオイル交換は1,000kmぐらいでやったほうが良いと思います。

純正オイルを使うべき?

それから2つ目の質問は、「オイル交換は純正オイルを使った方が良いか?」というものです。

答えを先に言うと、メーカー指定の純正オイルを使った方がベターです。

メーカーのエンジン開発ってどうなってるかというと、使用するオイルは最初から決まってます。

なんでかっていうと、メーカーのエンジン工場って一種類のエンジン作ってる訳じゃなくて、色んな車に載せる色んなエンジン作ってますから、エンジン毎にオイルを分けちゃうとオイルタンクや供給ラインが必要で投資が掛かります。またオイルの種類が増えると、必ず入れ間違いが出ちゃうんですね。なのでオイルの種類は一つまたは最小限にするのが定石です。

メーカーが純正で指定しているオイルはスタンダードなものですが、基本的にエンジン開発はそれを使って行われますので、エンジンの性能はそのオイルを使うことで保証されます。

ですから、一先ずは指定の純正オイルを使えば、メーカーが謳っているパフォーマンスがちゃんと出るということになります。ただグレードさえちゃんと合わせれば他銘を使っても、それはそれで問題はないんだと思います。まあ一般的にはよくやられますからね。オイル交換のときに高いオイル良いオイルを入れたことで、エンジンの性能がどうなるかはメーカーも確認してないですから、誰にも分からないです。

それは正にお客様次第で自己責任ということになりますので、興味がある方はグレードさえ合わせれば、やってみても面白いかなとは思います。

ただ最近はもう一つ側面があって、それは燃費です。昔はメーカーも定番の純正オイルだけを使ってたんですが、今は燃費競争が激しいのでそれ用のオイルに変更されています。

ですから、もしオイル交換するときにメーカーの純正指定オイルを使わないと燃費は確実に落ちると思います。なんでかっていうと、メーカーの燃費競争はかなり熾烈で、オイルメーカーとタッグを組んで一番燃費が出るオイルを選んだ上で、そのオイルを使って開発をしていますから、他所から違うオイルを引っ張ってきても、さっきの話とは違って良くなることは恐らくは無いです。

ただし燃費が悪くなるったって、せいぜい0.5とか1km/L程度のレベルなので、ほとんど体感が難しく、あんまり気にする事もないんですけどね。

まとめ

そんな訳で、あの今回の話をまとめますと、

  • 慣らし運転はしませんが、エンジンの冷間時には急発進急加速はさせないです。
  • 暖気運転はせず、エンジンを掛けたらすぐに走行させますが、エンジンが暖まるまではエンジンに負荷が掛からないようにちょっと高めの回転数で走らせてます。
  • 最初のオイル交換はコンタミ、バリや汚れが心配なので、初期1,000kmでやるのが良いと思います。
  • 交換するオイルはメーカー指定の純正オイルがベターです。

以上になります。ご覧下さいまして、ありがとう御座いました。それではまた! 

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