【ホンダ S660】走ってみたよ!

クルマ

はいどうも、こんにちは!秘密基地ひろしです。

イキってるお話し

本日はかようにイキっております。

グラサンとキャップでビシッ!と決めております。実は納車のときの記事で屋根を開けて暑い、暑いと言っていたので、「オープンカーには帽子とサングラスが必須だよ」とコメントで教えて頂きました。

コメントで教えてもらった通りにグラサンとキャップで決めてみましたが、慣れないので落ち着かないです。

でも慣れないのでなんか落ち着かないです。

ところでイキってるというのは大阪ではカッコつけてることをいいます。

実は私、群馬県人ですが生まれは大阪なんです。

今思うに大阪の子供、特に男子は大変だなと。(すみません、女子も大変ですよね)全てはイキってるかイキってないかで判断されてしまいます。

イキってるといじめの対象になります。ですから大阪の男子は普段から如何にイキってないように振る舞う生き苦しさがあります。

そう考えると大人の世界も大変だけど、子供の頃も大変だなあって思います。でも多分それは大阪だけのことではなくて、日本全国津々浦々同じですよね。

子供の頃ってみんなと同じことをしないと目立ってしまい、仲間外れにされたり、大変な目に会います。

それがですよ、どこかのタイミングからいきなり「あなたの特長をアピールして下さい」って言われちゃうんですよ。

たぶんそれは就職活動の面接からです。

その日を境に日本人のメンタリティーや文化が逆転します。その日までは目立たないように生きてきたのに、その日からは個性を求められ、「他人との違いを述べよ!」なんて聞かれます。

とはいうものの会社に入ると目立たないよう生きることは続きますが、日本人の大人は個性を出していきます。

例えばこんなオープンカーを買って乗り回すのも正にイキってる訳ですが、大人にはとても大事なことです。

でも子供の頃には許されない!な~んか日本人って面倒臭い生き物ですよね~

しかし人生の後半戦はイキっても良いことになってるので、それはそれで良かったです。ズーッとイキっちゃ駄目って言われると、人生、息苦しいですからね!

前置きが長くてすみません。今回はエスロクの動的評価をお伝えします。

動的に評価します!

この車の印象なんですが、いい意味で120%、180度、私の期待を裏切ってくれました。

私、このエスロクはターボ車とはいえ車両重量は830kgにもなってますから、恐らくホンダもこの車をスポーツと普段使いの折衷の、なんちゃってミッドシップスポーツに仕上げたんだろうなあって思っていました。

ところがドッコイこの車、無茶苦茶スパルタンXでゴリゴリにピュアスポーツを目指しているじゃーあーりませんか(チャーリー浜風)

エスロクに乗ってみてビックリ、結構スパルタンXでした。

特に旋回性能を上げる為に、バネ定数もダンピングもハードです。

一般県道だと道路工事の継ぎ目だらけですから、腰が痛くなるほど乗り心地が悪いです。

そうなるとこの車、「普通の人が買っちゃあ駄目じゃないスか!」と思います。

私の場合、そういう車が欲しかったので問題は無いのですが、ちょっと違和感を感じています。

私はこの車を6年間買えなかったので、雑誌の記事とか有名自動車評論家のYouTubeをずっと見てました。

でも誰一人として、「この車は普通の人は買ってはダメですよ」、「乗り心地、むっちゃ悪いっスよ」とか「普段使い出来ないよ」と言ってません。

それで、「誰もそこを伝えてねーじゃねーかよ!」って最初は思ったんですが、どうもそれは私の勘違いのようでした。

この車はそもそもあっち側の車だという前提で記事が書かれています。

じゃあ、あっち側の車ってなあんだ?っていうと、ロータス・エリーゼとかケーターハム・スーパーセブンとかスパルタンなスポーツカーの世界です。

バイクで峠を走ってて、後ろからエリーゼが来ると道を譲ります。

その世界の見地から記事が書かれていると、乗り心地が悪いとか普段使えないとか、そういうことはどうでもいいことになります。

なので私の認識が間違っていたようです。

もう一つはボディ剛性で、低いとはこれまた誰も書いていなかったです。

でも実際に路面が荒れたところを走らせるとボディが捻じれます。Aピラーの後端を見ていると動くのが分かります。

でもそれも私の誤解でクローズボディの車と比べちゃって、剛性が低いって思っっちゃっていました。

このエスロクは軽のオープンスポーツとしては剛性が高いと自動車評論家が言ってた訳で、ここも私の誤解でした。

でも私にとってはどれもこれも嬉しい誤算ばかりで、そういう車が欲しかったんです。

カウンタックへの憧れ

私はスーパーカーブームのど真ん中世代で、ランボルギーニ カウンタックに憧れて大人になりました。

永遠の憧れ、ランボルギーニ カウンタックです。

でも大人になるにつれて分かってきたのは、カウンタックは乗り辛くて、面倒臭い車なんだということです。それだけにそういう匂いを感じさせるものが欲しかったんです。

本当に昭和のオジサンって面倒臭い生き物で、類は友を呼ぶじゃないですけど、そういう面倒臭い乗り物が欲しいんです。

エスロクはカウンタックほど乗り辛くないと思いますが、十分にその乗り辛さを味わせてくれる、またリアミッドシップエンジンということもあり、背中が五月蠅いですし、車内温度も上がり気味で過去のスーパーカーが大変だったことの片鱗を嗅ぎ取らせてくれるだけでも凄く嬉しいです。

そういったことからこのエスロクは本当に私のツボにドはまりで、良いモノ買ったなって思います。

ローギアード

一方、不満に感じていることもお話しします。

エスロクは1速のギヤ比がとても低いです。レッドゾーンまで回しても時速50kmぐらいしか出ないです。

そうなると発進後すぐにセカンドに入れなくてはならず、市街地を走っていると変速は煩雑になります。

実は私、最初の車はスバル レックス スーパーチャージャーってのでした。まだ550ccの時代でしたが、生意気に4気筒で、その名の通りスーパーチャージャーが付いてました。

私の青春のレックス スーパーチャージャーです。街中ではたぶんエスロクより速いと思います。

61馬力は出ていて、そこそこにヤンチャな感じでした。ですから私、そもそもこういう軽のホットモデルが好きなんでしょうね。

そこでレックスの1速はこんなに低くなかったぞ!って思ってカタログを紐解いたら、レックスの方が少し低かったです。ごめんなさい。

レックスを手放して20年ぐらいになるので、軽のMTのギヤリングの低さを忘れていたようです。

軽自動車の小さいエンジンを考えると1速の低さは我慢すべきですね。

この対極にあるのが私の持ってるヤマハのMT09という900ccのバイクですが、1速で時速120kmぐらい出ます。

じゃじゃ馬、ヤマハのMT09です。馬力は110馬力と控え目ですが、車重が188kgしかないので恐ろしくてアクセルは全開に出来ません。

大型バイクはみんなそんなもんです。でもそりゃ良いね!って話にはなりません。

こうなってくると今度はエンジンを回してあげたくても法定速度の2倍ぐらい出さないといけませんので、回せないジレンマがあります。

2速、3速も然りで、とんでもないスピードが出るので使えないまま一生を終えます。

エンジンが回せなくて、すごくフラストレーションが溜まります。1速あれば全部出来る訳ですから、ローで回転を引っ張ってしまうと一気に6速までシフトペダルかき上げるしかなくて、非常に残念な乗り方になります。

そんな訳でエスロクみたいにローが低過ぎると大変ですけど、高く過ぎても違う問題がありますので、そこは難しいところです。

ハイギアード

2点目はですね、今度は逆に5速と6速がかなり入りハイギアードだなと感じてます。

なんでそう思うかというと、時速50~60kmぐらいで走ってると5速に入らないんですよ。

5速に入れちゃうと、結構エンジン回転が落ちて車内にこもり音がします。それですぐに4速に戻しちゃうんですね。

それでこれもですね、レックスはこんなことはなかったぞ!って思ったんですけど、今度はこれはピンポンでした。

レックスのギア比を調べたら、5速がトップだったんですけど、ちょうどエスロクの4速と5速の間ぐらいのギア比でした。

ですからレックスの場合は市街地を走ると、だいたい時速50~60kmですから5速トップに入るんですね。

ギアを全部使い切るっていうのは、マニュアル乗りにとっては結構気持ち良いことで、そういった意味でそこはレックスの方が良かったかもしれません。

一方でレックスで高速道路に乗ると、スーパーチャージャーなのでそこそこ走れたんですけども、時速100kmぐらい出すとエンジンが唸ります。

だから、そういった意味では、このエスロクの方が6速トップは高速道路用のオーバードライブになってますので、それはそれでまあいいんだと思います。

エスロクはMT車にしては珍しくクルーズコントロールが付いてるんです。だから、そういった意味ではホンダの狙いとしては結構スパルタンなスポーツカーを狙っている割に高速のクルーズ性を上げようという配慮があります。

まあそれはそれで、この車のコンセプトなんでしょうね。

クラッチ分かり辛い

3点目はですね、ちょっとクラッチのミートが掴み辛いんです。

レックスのクラッチはケーブル式だったんですけど、FFなのでケーブルの長さって60cmぐらいしかなく、すごくダイレクトでクラッチも繋がり始めから、完了まで分かり易かったんですね。

だからシフトがすごく楽しかったんですよ。それでちょっと思ったのは、「ハハーン!この車リアミッドシップだからクラッチワイヤーがトーボードから後ろまで回ってて、長いからチョットだるいんだなということです。

でも先日、前のユーティリティボックスを外して、前部をしげしげと見てたらですね、この車なんと油圧クラッチでした。

しかもメイン配管はメタルパイプで繋いでますから、ペダルを踏んだ時のダイレクト感がかなりあるはずなんですけどね。

でもまあちょっと配管経路が長いからダイレクト感落ちているのかもしれないです。

意外な利点

それで実は他に1つ良いことがありました。

私、この車を乗り始めてまだ10日ぐらいなんですけど、ほぼ毎日乗ってますが、走ってると十中八九煽られるんです。

煽られるのが良いことかというと、そういうことではなくて、まあこういう車に乗ってると煽られるんだろうなーって思ってたんで、煽られてもしょうがないなと思ってたら、どうもそうじゃなかったのです。

私、こういう低い車に乗るのが初めてなんで、結構ゴーカート感覚で、いわゆる速度感覚が実際より速い気がするんで、気付づいたらいつも法定速度で走ってたみたいなんです。

ご存知のように普通、みなさん、法定速度プラスアルファで走ってらっしゃいますから、前に法定速度で走る車が居るとウザい訳ですよ。

それで、特段に煽られて訳じゃないんだけど、まあくっついて走ることになるんで、私としては、この派手な緑色のスポーツカーに乗ってるから煽られてるんだなと思ってたんです。

でもそうじゃなくて、ただ単に私がゆっくり走ってただけなんですね。

ただ、一方でそれってヤマハのSR 400とすごく似てて、まあSRは違う意味で遅いんですけど、走るときの速度が下がるので、もう歳ですから安全運転にもすごく良いなあと思ってます。

ヤマハのレジェンド、SR400です。牧歌的で恐ろしく遅い400ccですが、人生を豊かにしてくれます。

まとめま~す

そんな訳でこの車、もう本当にクセ強すぎです。

まあそういうのが欲しかったんで大変満足してるんですけども、まあ一方で早く上手く乗れるようになりたいなと思うと、ますますワクワクしてきちゃいます。

クセ強過ぎですが、本当に買って良かったと思える1台です。

そんな訳で本当にエスロクを買って良かったです。

最後までご覧下さいまして、ありがとう御座いました。

次回の記事でお会いしましょう!それではまた!

動画版はこちらです

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